雪が降りそうなほどに寒い寒い冬の日。
私、梅見 千紘がずっと片想いしててやっと付き合えた大好きな人と並んで歩く帰り道。
「ねぇ、千紘。その紙袋なに?」
「うっ……。これは、えっ〜と……ただの紙袋、だよ?」
いつも立ち話している駅裏のスペースにたどり着いて立ち止まった私の彼氏、如月 伊織の目線は私の手元に向かってる。
「今日なんの日か知ってる?」
もちろん知ってる、知らないわけない。
2月14日、バレンタインだ。
付き合って間もない私たちにとって、バレンタインは初めての恋人っぽいイベント。
「さぁ?なんの日だろー」
気づかないふりなんてバレないわけないのに。
なんで私は素直になれないんだろう。
「……チョコくれないの?」
「……っ!」
いつもそんなこと言わないし、ちょっと寂しそうな顔だってしないくせに。
なんでっ、こういう時に限ってそんな───。
一瞬の葛藤。
でも、やっぱり伊織のために作ったチョコは食べてほしかった。
「───チョコ、伊織にあげる」
「ふっ、ありがとう。ツンデレちゃん」
「ちょっ、は!?」
せっかく人が勇気振り絞って渡したのに、ツンデレちゃん!?
私、梅見 千紘がずっと片想いしててやっと付き合えた大好きな人と並んで歩く帰り道。
「ねぇ、千紘。その紙袋なに?」
「うっ……。これは、えっ〜と……ただの紙袋、だよ?」
いつも立ち話している駅裏のスペースにたどり着いて立ち止まった私の彼氏、如月 伊織の目線は私の手元に向かってる。
「今日なんの日か知ってる?」
もちろん知ってる、知らないわけない。
2月14日、バレンタインだ。
付き合って間もない私たちにとって、バレンタインは初めての恋人っぽいイベント。
「さぁ?なんの日だろー」
気づかないふりなんてバレないわけないのに。
なんで私は素直になれないんだろう。
「……チョコくれないの?」
「……っ!」
いつもそんなこと言わないし、ちょっと寂しそうな顔だってしないくせに。
なんでっ、こういう時に限ってそんな───。
一瞬の葛藤。
でも、やっぱり伊織のために作ったチョコは食べてほしかった。
「───チョコ、伊織にあげる」
「ふっ、ありがとう。ツンデレちゃん」
「ちょっ、は!?」
せっかく人が勇気振り絞って渡したのに、ツンデレちゃん!?
