会えないままな軍神夫からの殺人的な溺愛

 結婚式の日。豪華な式用のドレスを着た私は、教会の控え室で夫が迎えに来てくれるのを待っていた。

 ただ、小国が集まったとはいえ、三国の連合軍が攻めて来るかもしれないというきなくさい噂を聞いたのは、結婚式の日のほんの三日前だった。

 天才的な戦略家アーロン・キーブルグは、それまでにも多忙を極めていたらしく、私は結婚する前には彼に会うことは出来なかった。

 もうすぐ夫となる人が特別に用意したという豪華なウェディングドレスは、きらきらと光り輝く美しい宝石が散りばめられて、アーロン・キーブルグが私との結婚を希望したという言葉は信じられそうだと思った。

 結婚式の日には必ず式場へ行くからという約束の書かれた短い手紙を貰い、私はいよいよ夫となる彼と会うのだと思い、胸が痛いくらいに高鳴った。