遠い君と今日、キスをした

試合が終わり、律羽がこちらに近づいてくる。

「律羽、言うことは???」

「ごめんなさい、すみませんでした。」

さすがに、事態の大変さが分かってきた。

ヤバいぞ、わたしファンから殺されるのでは?
道歩いてたら、グサッとか絶対あるよね??
まだ、やりたいこといっぱいあるのに死ぬのか?

という、不安と

好きも、愛してるもなにも言われてないのにキスして、連れられてきたことへの怒り
が、合わさってキレた。

いや、うんほんとごめん
なんて、どもっている律羽をみつめる。
試合ではあんなにかっこよかったくせに
そう思うと、笑いが込み上げてくる。

「律羽」

そう言って、律羽の胸にとびこむ。

「順番間違ったけど、俺は雫葵が好き、ずっと好きだった。忘れたことなんかない。
もういちど、俺と付き合ってください。」