即婚です!?

そのまま時間は過ぎていった学校では、何も無かった昨日彼は、明日の放課後と言っていたから何も無いのはまぁおかしくはないが、警戒していたせいか、いつもよりずっと疲れていた
そのまま何も無く帰ってきた俺はベットの上で天井を見つめていた
「はぁ、」
色々なことが重なりすぎてこの何も面白みのない部屋さえもごちゃごちゃして見える、勉強しなきゃいけないのは分かっているが、そんな気にはなれない、いやなれるはずがなかった。彼が言っていた明日の放課後がまさに来てしまったから、何をされるか分からないもしかしたら明日には命だって無いかもしれないのに、なんて事を考えながら天井を見ていた
あれから2時間はたったと思う、もしかしたら何もないのかもしれないな、と考え始めていた俺は大分いやかなり馬鹿だった、
「ガチャ」
部屋の扉が空いた見なくても誰が来たか、わかるような気がした
「まった?」
やっぱりこの甘ったるくて低い声
「まってねぇよ、むしろ忘れてて欲しかったわ、真比奈」
真比奈だった。まぁ昨日「明日の放課後」なんて言われてんだから来るか、とも思えるくらいには冷静だった自分に少し驚いた
「なんで来たと思う?」
その甘い声で聞いてくる
「しらねぇよ」
少し雑に答えた
「そっか、」
彼は笑っていた、背中がゾッと寒気がした。
「なんだよ、」
少し後退りをしそうになったが耐えた、いや動けなかったのかもしれない
「君にプレゼントを持ってきたんだ」
そう笑いながら答える彼を見ていい予感はしなかった。
「パチン!」
彼が指を鳴らすと部屋が一瞬暗くなったと思ったらすぐについた、だがその一瞬で何かが変わった寒気がした、
「は?なにこれ」
緑色の布に包まれた大きい何か、というか多分、いや絶対人だった。人らしき何かからは異臭がした
「誰だと思う?」
そんなことを聞かれた、わざわざ俺に聞くということは俺と強い関わりがある人、まさかとは思ったけど流石に、そんなわけないと思った、でも俺は彼、真比奈を舐めていたのかもしれない
「分からない」
俺はそう答えた
「君のお父さんだよ」
あっさりそう答えたさっきよりも笑っていた
「っ、、」
言葉が出なかった人生で味わったことの無い感情、今まで俺に散々虐待紛いのことをしてきた人間が、死んだクラスメイトの手によって、よく分からなかった、でも悲しくはなかった。
「私はね、あなたのお父さんの会社、緑高グループの上の人間を1人残らず始末しろと、言われていてね、」
その甘く低い声で言われる、上の人間を1人残らず、あぁそうか1人も残らず、跡取りとなってる俺も、その1人なのか。
「そうだから、」
彼の手が俺の首に触れた、あぁここで締められるのか、そう思った。今までの時間は無駄な時間だったな、せめてもう少し自由が良かったな、そう思って覚悟を決めようとした
「私と結婚しよう」
「は?」
意味がわからなかった何がどうなってその結論になるのかが分からなかった、だって今首を手をかけられていて今にでも絞め殺されそうになっているではないか
「私はね、君が死ぬのはもったいないと思うんだよ、だからその苗字さえ変えてしまえば緑高グループの人ではなくなるだろう」
確かにそうかもしれないと思っただけどそれならそれで他に方法があったのではないか、そんなことを思っていた時
「ググッ」
首に首に痛みが走った、苦しい、今にでも吐きそう、
「君が、私と結婚しないで緑高グループの人間でありたいのならここで終わらせるしかないんだ」
そう、甘い声で言われるその時俺ははっきりとわかった拒否権などないんだと、もうこの道しか残されていないのだと、だから掠れた声で返事をする
「わかった、結婚しよう、」
首の痛みが引いた、
「ゲホッゲホッ」
一気に緊張がとけた気がした、呼吸をゆっくりとする、
「良かった、じゃあ今から君と私は家族になるんだ」
彼は笑っていたさっきとは違うような笑顔だった、午後21時、何もない僕の部屋で色付いていたのは彼の笑顔だけだった
彼が両手を叩くとどこからか知らない人が何人も出てきた
「この家の死体全部運んでおいてね」
彼がそう言うと彼らは動き出して俺のお父さんを軽々運んで行ったその姿を見てももう何も思えなかった