わたしエステル・レイビィには大好きな人が二人いる。
一人目は姉であるルチアだ。
絹よりも滑らかな長い金髪に宝石よりもキラキラした大きな緑色の瞳、雪のように白い肌に、神様がこだわり抜いて創造したとしか思えない美しい目鼻立ち。上品で気高く、けれど誰にでも優しい、世界で一番素晴らしい女性だ。
ルチアお姉様はいつもわたしを可愛がってくれた。わたしたちはどこに行くのも、何をするのも一緒で、わたしはお姉様がすることをなんでも真似した。そうすることで、少しでも近づけるような気がしたから。
「これ、エステルにあげるわ」
けれど、いつからだろう? ルチアお姉様はわたしがお父様にねだるよりも前に、自分が持っているものをわたしにくださるようになった。ぬいぐるみや人形、ドレスやリボン、靴やカバンにアクセサリーに至るまで、ありとあらゆるものを。
「平気だよ、お姉様」
当然わたしは断った。だって、それらはお姉様にとって大事なものだから。わたしが持っていていいものじゃないってわかっているから。もちろん、大好きなお姉様のものだから、猛烈に惹かれていたし、欲しいっていう気持ちがないといったら嘘になる。
だけど、お姉様は頑なだった。
一人目は姉であるルチアだ。
絹よりも滑らかな長い金髪に宝石よりもキラキラした大きな緑色の瞳、雪のように白い肌に、神様がこだわり抜いて創造したとしか思えない美しい目鼻立ち。上品で気高く、けれど誰にでも優しい、世界で一番素晴らしい女性だ。
ルチアお姉様はいつもわたしを可愛がってくれた。わたしたちはどこに行くのも、何をするのも一緒で、わたしはお姉様がすることをなんでも真似した。そうすることで、少しでも近づけるような気がしたから。
「これ、エステルにあげるわ」
けれど、いつからだろう? ルチアお姉様はわたしがお父様にねだるよりも前に、自分が持っているものをわたしにくださるようになった。ぬいぐるみや人形、ドレスやリボン、靴やカバンにアクセサリーに至るまで、ありとあらゆるものを。
「平気だよ、お姉様」
当然わたしは断った。だって、それらはお姉様にとって大事なものだから。わたしが持っていていいものじゃないってわかっているから。もちろん、大好きなお姉様のものだから、猛烈に惹かれていたし、欲しいっていう気持ちがないといったら嘘になる。
だけど、お姉様は頑なだった。



