「ねえ、このままじゃ義姉さんは兄さんの元から離れていってしまうんじゃない?」
「……わかっている。けれど、元々そういう契約だろう?」
自分で言ってて悲しくなる。
名家の侯爵だから。
お金を持っているから。
契約があるから。
だから今は僕と結婚をするメリットがある。
だけど、もうすぐ僕はそれらすべてを失ってしまう。
(本当は僕についてきてほしい)
そう伝えられたらいいのに、まったくもって自信がない。今はまだ、断られる未来しか見えない。
「それじゃあ俺が義姉さんに求婚してもいいって――そういうことだよね?」
「……は?」
リーマスはそう言い残すと、執務室から出ていってしまった。
「……わかっている。けれど、元々そういう契約だろう?」
自分で言ってて悲しくなる。
名家の侯爵だから。
お金を持っているから。
契約があるから。
だから今は僕と結婚をするメリットがある。
だけど、もうすぐ僕はそれらすべてを失ってしまう。
(本当は僕についてきてほしい)
そう伝えられたらいいのに、まったくもって自信がない。今はまだ、断られる未来しか見えない。
「それじゃあ俺が義姉さんに求婚してもいいって――そういうことだよね?」
「……は?」
リーマスはそう言い残すと、執務室から出ていってしまった。



