「――確かに、私には魂の色や形は見えません。ですから、カレン様のおっしゃるとおり、あなたの前世は私の愛したカレン様とは異なるのかもしれません」
カレンの胸がズキッと痛む。
アレクシスにも『絶対』と言い切れないのなら、やはりこれは薄氷の上の幸せなのかもしれない。
けれどそのとき、アレクシスがカレンの頬にそっと触れ、とても優しく目を細める。涙がこぼれそうなほど穏やかで温かいその表情に、カレンの胸が熱くなった。
「ですが、あなたをひと目見たその瞬間、私はあなたに恋をしたのです。ですから、私の愛するカレン様はあなただけ――カレン様だけなんですよ」
「アレクシス殿下……」
アレクシスの唇がカレンの額に触れる。カレンの瞳から涙が一筋流れた。
「それに、正直なところ私はあなたが記憶を持って生まれなかったことに安堵しました。あんな辛くて寂しい日々を思い出してほしくはありません。苦しかったことは忘れていいんです。いいんですよ、カレン様」
とめどなくこぼれ落ちる涙をどうすることもできないまま、カレンはアレクシスに抱きしめられる。
カレンの胸がズキッと痛む。
アレクシスにも『絶対』と言い切れないのなら、やはりこれは薄氷の上の幸せなのかもしれない。
けれどそのとき、アレクシスがカレンの頬にそっと触れ、とても優しく目を細める。涙がこぼれそうなほど穏やかで温かいその表情に、カレンの胸が熱くなった。
「ですが、あなたをひと目見たその瞬間、私はあなたに恋をしたのです。ですから、私の愛するカレン様はあなただけ――カレン様だけなんですよ」
「アレクシス殿下……」
アレクシスの唇がカレンの額に触れる。カレンの瞳から涙が一筋流れた。
「それに、正直なところ私はあなたが記憶を持って生まれなかったことに安堵しました。あんな辛くて寂しい日々を思い出してほしくはありません。苦しかったことは忘れていいんです。いいんですよ、カレン様」
とめどなくこぼれ落ちる涙をどうすることもできないまま、カレンはアレクシスに抱きしめられる。



