オーガストがアンジュを連れ戻しにやってきた数日後、アンジュはミゲルとともに一時的に故郷のガストンニュ領へ戻った。
『真実を隠したままでは、オーガスト様に騙された人々が気の毒だもの』
事の次第を明らかにすると、人々は当然オーガストに対して怒り狂った。オーガストはこの事態を恐れていたのだろう。アンジュを連れ戻すことに失敗した後、逃亡を図ったのだが、ミゲルが捕らえ領地の人間に引き渡した。
そんな中、アンジュは国王陛下に謁見した。彼がお忍びでガストンニュ領を訪れたのは、治してほしい病気があったからだ。無事に治療を終えると、国王はアンジュに心から感謝をし、聖女の称号まで与えてくれた。
そして、散々人々を――国王陛下までもを騙し、私腹を肥やしていたオーガストは当然無罪放免というわけにはいかず、財産と領地を没収。爵位を剥奪されたうえで、現在は王都に投獄され、判決を待っているらしい。
「それにしても、どうしてあたしがガストンニュ領から来たと知っていて、黙っていたんですか? あたしが故郷を逃げ出した理由もとっくにご存知だったみたいですし」
白いウェディングドレスに身を包んだアンジュが、ミゲルに尋ねる。
『真実を隠したままでは、オーガスト様に騙された人々が気の毒だもの』
事の次第を明らかにすると、人々は当然オーガストに対して怒り狂った。オーガストはこの事態を恐れていたのだろう。アンジュを連れ戻すことに失敗した後、逃亡を図ったのだが、ミゲルが捕らえ領地の人間に引き渡した。
そんな中、アンジュは国王陛下に謁見した。彼がお忍びでガストンニュ領を訪れたのは、治してほしい病気があったからだ。無事に治療を終えると、国王はアンジュに心から感謝をし、聖女の称号まで与えてくれた。
そして、散々人々を――国王陛下までもを騙し、私腹を肥やしていたオーガストは当然無罪放免というわけにはいかず、財産と領地を没収。爵位を剥奪されたうえで、現在は王都に投獄され、判決を待っているらしい。
「それにしても、どうしてあたしがガストンニュ領から来たと知っていて、黙っていたんですか? あたしが故郷を逃げ出した理由もとっくにご存知だったみたいですし」
白いウェディングドレスに身を包んだアンジュが、ミゲルに尋ねる。



