「アンジュ! そんな……そんな冷たい態度を取らないでくれ。俺とお前の仲だろう? 頼むよ。俺はお前を心から愛している……お前だって知っているだろう? な?」
「知らないわ」
本当は愛情なんて一ミリもなかったくせに――そう罵倒してやりたい気持ちを必死にこらえ、アンジュはミゲルの背中にそっと抱きついた。
「アンジュ! いい加減にしろ! さっさと俺の言うことを――」
「――そういえば、救世主オーガストの噂を聞きつけた国王陛下が、数日前からお忍びでガストンニュ領を訪れているそうですね」
ミゲルはため息を吐きつつ、オーガストを冷たく睨みつける。その瞬間、オーガストの顔からサッと血の気が引いた。
「陛下が救世主オーガストの噂が嘘だとお知りになったら、一体どう思われるだろう?」
「やめろ!」
「あれだけ噂を大きくしておいて、今更できませんでは――」
やめてくれ!と悲痛な叫び声が木霊する。
「知らないわ」
本当は愛情なんて一ミリもなかったくせに――そう罵倒してやりたい気持ちを必死にこらえ、アンジュはミゲルの背中にそっと抱きついた。
「アンジュ! いい加減にしろ! さっさと俺の言うことを――」
「――そういえば、救世主オーガストの噂を聞きつけた国王陛下が、数日前からお忍びでガストンニュ領を訪れているそうですね」
ミゲルはため息を吐きつつ、オーガストを冷たく睨みつける。その瞬間、オーガストの顔からサッと血の気が引いた。
「陛下が救世主オーガストの噂が嘘だとお知りになったら、一体どう思われるだろう?」
「やめろ!」
「あれだけ噂を大きくしておいて、今更できませんでは――」
やめてくれ!と悲痛な叫び声が木霊する。



