(いや、まだだ)
ラーベルが見たことがないということは、爵位の低い家の令嬢だということ。今からお近づきになって、恋人――不倫相手にすることは十分可能だろう。
「ちょっと飲み物を取りに行ってくるよ」
ラーベルはイディアにそう言い訳をして、その場を離れる。それからまっすぐ、彼にとって理想的な女性のもとへと向かった。
「はじめまして、僕はラーベル・ゴラッゾと申します」
ニコニコと微笑みながら挨拶をすると、女性は瞳をぱちくりさせた。仕草までもが愛らしい――ラーベルは笑みを深めつつ、女性の手の甲に口付けた。
「ああ、僕はなんて愚かだったんだ」
「愚か……? まあ、どうしてですの?」
「我が学園にこんなにも美しい女性がいることを知らずにいたのですから」
返事をしながら、ラーベルは胸を高鳴らせる。
女性は声までもが可憐で、とても愛らしかった。少し間の抜けたようなおっとりとした喋り方も、会話のペースがゆっくりなところも、ラーベルにとっては抜群にいい。
(これだ! 僕はこういう女性を求めていたんだ!)
興奮のあまりラーベルの体が熱くなる。こんなふうにドキドキするのは生まれてはじめてだ。恋人のイディアに対してすら感じたことのないトキメキ。ラーベルは思わずガッツポーズを浮かべた。
ラーベルが見たことがないということは、爵位の低い家の令嬢だということ。今からお近づきになって、恋人――不倫相手にすることは十分可能だろう。
「ちょっと飲み物を取りに行ってくるよ」
ラーベルはイディアにそう言い訳をして、その場を離れる。それからまっすぐ、彼にとって理想的な女性のもとへと向かった。
「はじめまして、僕はラーベル・ゴラッゾと申します」
ニコニコと微笑みながら挨拶をすると、女性は瞳をぱちくりさせた。仕草までもが愛らしい――ラーベルは笑みを深めつつ、女性の手の甲に口付けた。
「ああ、僕はなんて愚かだったんだ」
「愚か……? まあ、どうしてですの?」
「我が学園にこんなにも美しい女性がいることを知らずにいたのですから」
返事をしながら、ラーベルは胸を高鳴らせる。
女性は声までもが可憐で、とても愛らしかった。少し間の抜けたようなおっとりとした喋り方も、会話のペースがゆっくりなところも、ラーベルにとっては抜群にいい。
(これだ! 僕はこういう女性を求めていたんだ!)
興奮のあまりラーベルの体が熱くなる。こんなふうにドキドキするのは生まれてはじめてだ。恋人のイディアに対してすら感じたことのないトキメキ。ラーベルは思わずガッツポーズを浮かべた。



