「君は王子妃だ。なんの引け目も感じる必要はない。ユレイヤにはここで、何不自由ない生活を送ってほしい。それに、俺たちが仲良くしていると思われたほうが、両国の平和につながるだろう?」
「リヴェルト様……」
ユレイヤは思わず涙が滲みそうになった。
前世でかび臭い小さな部屋に案内された時、自分は幸せになってはいけないと感じた。敗戦国の姫君として、惨めに生きなければならないと、現実を突きつけられた気がしたのだ。
「ありがとうございます」
「いや、当然のことだ。俺達は夫婦なのだから」
リヴェルトが言う。ユレイヤはリヴェルトに見つからないよう、そっと涙を流した。
ユレイヤの待遇は前世とはまるで違っていた。部屋に加え、世話役の侍女が三人つけられ、ドレスや宝飾品が定期的に贈られてくる。
最初の食事でリヴェルトが体調を崩すこともなかったため、二人は毎日食事を一緒にとることになった。
「なにか不自由していることはないか?」
リヴェルトは毎日、ユレイヤに向かってそう尋ねた。主人であるリヴェルトがユレイヤを気遣っているのに、使用人が冷遇できるはずもなく。誰かにひどい言葉を浴びせられることも、放置されることもない。
「いいえ、なにも。本当に満ち足りた生活を送らせていただいております」
「……そうか」
ユレイヤの返事を聞いて、リヴェルトはホッと胸を撫で下ろす。
「リヴェルト様……」
ユレイヤは思わず涙が滲みそうになった。
前世でかび臭い小さな部屋に案内された時、自分は幸せになってはいけないと感じた。敗戦国の姫君として、惨めに生きなければならないと、現実を突きつけられた気がしたのだ。
「ありがとうございます」
「いや、当然のことだ。俺達は夫婦なのだから」
リヴェルトが言う。ユレイヤはリヴェルトに見つからないよう、そっと涙を流した。
ユレイヤの待遇は前世とはまるで違っていた。部屋に加え、世話役の侍女が三人つけられ、ドレスや宝飾品が定期的に贈られてくる。
最初の食事でリヴェルトが体調を崩すこともなかったため、二人は毎日食事を一緒にとることになった。
「なにか不自由していることはないか?」
リヴェルトは毎日、ユレイヤに向かってそう尋ねた。主人であるリヴェルトがユレイヤを気遣っているのに、使用人が冷遇できるはずもなく。誰かにひどい言葉を浴びせられることも、放置されることもない。
「いいえ、なにも。本当に満ち足りた生活を送らせていただいております」
「……そうか」
ユレイヤの返事を聞いて、リヴェルトはホッと胸を撫で下ろす。



