***
「ユレイヤ様……ユレイヤ様! 到着しましたよ」
「……え?」
誰かに声をかけられ、ユレイヤの意識が浮上する。
(到着した? あの状態からどこに着いたというの?)
待ち受けているのは天国か地獄か……ユレイヤがおそるおそる目を開けると、目の前に幼馴染の騎士チャールズがひざまずいていた。
「あなた……どうしてここにいるの?」
「寝ぼけているんですか? 道すがら、ずっとお側にいたでしょう? もっとも、ここから先はお供できませんが」
チャールズは申し訳なさそうに表情を歪める。ユレイヤが視線を上げると、そこはトゥワイリヒの王城の入口だった。
身につけているのは真っ白な花嫁衣裳――母国で用意した美しいドレスだ。ユレイヤがこのドレスを着たのは一年前の輿入れの際が最初で最後。
(もしかして私、過去に戻ったの?)
ドクン、ドクンと心臓が鳴る。体にはまだ、先程感じた恐怖が強く残っていた。
「ユレイヤ様、大丈夫ですか?」
チャールズが尋ねる。よほど顔色が悪いのだろう。なんと返事をすればいいかわからず、ユレイヤはギュッと胸を押さえる。
「ユレイヤ」
と、城の方から自分を呼ぶ声が聞こえた。聞き慣れた声音――リヴェルトのものだ。
「ユレイヤ様……ユレイヤ様! 到着しましたよ」
「……え?」
誰かに声をかけられ、ユレイヤの意識が浮上する。
(到着した? あの状態からどこに着いたというの?)
待ち受けているのは天国か地獄か……ユレイヤがおそるおそる目を開けると、目の前に幼馴染の騎士チャールズがひざまずいていた。
「あなた……どうしてここにいるの?」
「寝ぼけているんですか? 道すがら、ずっとお側にいたでしょう? もっとも、ここから先はお供できませんが」
チャールズは申し訳なさそうに表情を歪める。ユレイヤが視線を上げると、そこはトゥワイリヒの王城の入口だった。
身につけているのは真っ白な花嫁衣裳――母国で用意した美しいドレスだ。ユレイヤがこのドレスを着たのは一年前の輿入れの際が最初で最後。
(もしかして私、過去に戻ったの?)
ドクン、ドクンと心臓が鳴る。体にはまだ、先程感じた恐怖が強く残っていた。
「ユレイヤ様、大丈夫ですか?」
チャールズが尋ねる。よほど顔色が悪いのだろう。なんと返事をすればいいかわからず、ユレイヤはギュッと胸を押さえる。
「ユレイヤ」
と、城の方から自分を呼ぶ声が聞こえた。聞き慣れた声音――リヴェルトのものだ。



