***
「殿下とは一年ぐらい前にお知り合いになって、最近結婚を申し込んでいただいたの」
一段落したあと、わたしはお姉様とリーヴェス様と一緒に会場を抜け出し、夜の庭園を三人で歩いていた。
「だけど、婚約が確定するまではあなたにも事情を打ち明けることができなくて……これまで黙っていてごめんね」
お姉様が改めてわたしに謝罪をする。わたしは頭を横に振って「いいの」と返事をした。
「お姉様が王太子妃になれるなんて、すごく嬉しい! 本当におめでとうございます! ……だけど、一つだけ確認させてほしいの。この結婚はお姉様が心から望んだものだったのよね?」
「もちろんよ」
お姉様はそう言って、わたしの手をぎゅっと握る。わたしは胸が温かくなった。
「リーヴェスのことは好きだったし、家族みたいに大切に思っていたわ。けれど、わたくしは殿下に心から惹かれてしまって……頼み込んで婚約を解消してもらったの。それに、リーヴェスとエステルがお互いを思い合っているってわかっていたから」
お姉様がリーヴェス様をそっと見る。リーヴェス様は目を細めてコクリと大きくうなずいた。
「殿下とは一年ぐらい前にお知り合いになって、最近結婚を申し込んでいただいたの」
一段落したあと、わたしはお姉様とリーヴェス様と一緒に会場を抜け出し、夜の庭園を三人で歩いていた。
「だけど、婚約が確定するまではあなたにも事情を打ち明けることができなくて……これまで黙っていてごめんね」
お姉様が改めてわたしに謝罪をする。わたしは頭を横に振って「いいの」と返事をした。
「お姉様が王太子妃になれるなんて、すごく嬉しい! 本当におめでとうございます! ……だけど、一つだけ確認させてほしいの。この結婚はお姉様が心から望んだものだったのよね?」
「もちろんよ」
お姉様はそう言って、わたしの手をぎゅっと握る。わたしは胸が温かくなった。
「リーヴェスのことは好きだったし、家族みたいに大切に思っていたわ。けれど、わたくしは殿下に心から惹かれてしまって……頼み込んで婚約を解消してもらったの。それに、リーヴェスとエステルがお互いを思い合っているってわかっていたから」
お姉様がリーヴェス様をそっと見る。リーヴェス様は目を細めてコクリと大きくうなずいた。



