***
(なにか……なにかいい方法はないのかしら?)
お姉様の良さをプレゼンしてみても、わたしのダメなところを訴えてみても、リーヴェス様は考えを改めてはくれなかった。
両親までわたしとリーヴェス様との正式な婚約を急かしてくるし、八方塞がり状態だ。おまけに今夜はリーヴェス様と二人で夜会に出席するよう指示をされ、一緒に馬車に押し込まれてしまったし、外堀をどんどん埋められてしまっている。
「エステル、今夜のドレスよく似合っているよ」
「……そんなことないと思います」
侍女たちに着せられたのは水色の愛らしいデザインのドレスだ。これはリーヴェス様からの贈り物で、彼の瞳の色に合わせて作られている。ダイヤのネックレスやイヤリングまで用意されていて、なんだかとてもいたたまれない。だって、本来このドレスを着るべきなのはお姉様だし、わたしはリーヴェス様と結婚する気がないんだもの。
(それにしても、お姉様ったらどこに行っちゃったんだろう?)
お姉様は何故か昨夜から屋敷にいない。てっきり一緒に夜会に行くものと思っていたのですごく残念だ。もちろん、三人で夜会に出席するのは気まずいんだけど。
「大丈夫だよ」
と、リーヴェス様がそっとわたしの手を握る。なにひとつ大丈夫じゃないっていう返事を飲み込みつつ、わたしは窓の外をぼんやりと眺めた。
(なにか……なにかいい方法はないのかしら?)
お姉様の良さをプレゼンしてみても、わたしのダメなところを訴えてみても、リーヴェス様は考えを改めてはくれなかった。
両親までわたしとリーヴェス様との正式な婚約を急かしてくるし、八方塞がり状態だ。おまけに今夜はリーヴェス様と二人で夜会に出席するよう指示をされ、一緒に馬車に押し込まれてしまったし、外堀をどんどん埋められてしまっている。
「エステル、今夜のドレスよく似合っているよ」
「……そんなことないと思います」
侍女たちに着せられたのは水色の愛らしいデザインのドレスだ。これはリーヴェス様からの贈り物で、彼の瞳の色に合わせて作られている。ダイヤのネックレスやイヤリングまで用意されていて、なんだかとてもいたたまれない。だって、本来このドレスを着るべきなのはお姉様だし、わたしはリーヴェス様と結婚する気がないんだもの。
(それにしても、お姉様ったらどこに行っちゃったんだろう?)
お姉様は何故か昨夜から屋敷にいない。てっきり一緒に夜会に行くものと思っていたのですごく残念だ。もちろん、三人で夜会に出席するのは気まずいんだけど。
「大丈夫だよ」
と、リーヴェス様がそっとわたしの手を握る。なにひとつ大丈夫じゃないっていう返事を飲み込みつつ、わたしは窓の外をぼんやりと眺めた。



