「いいですか? 姉は令嬢の鑑なんです。お淑やかで上品で、言葉遣いも立ち居振る舞いも完璧で! 侯爵家を継ぐためにありとあらゆる教育を受けてきましたし、それらすべてで優秀な成績を修めてきました。読書家だからとても知識が豊富ですし、どこに出しても恥ずかしくないレイビィ家の最高傑作と言われていて……」
「そんなルチアに憧れて、エステルも同じ教育を受けてきただろう? しかも、ルチアに引けを取らないほど、優秀だって聞いているけど?」
「お姉様とわたしでは雲泥の差があります! 第一、わたしには令嬢らしさの欠片もありませんし」
「エステルだって公の場では淑女として完璧に振る舞っているだろう? 身内である僕たちにはこうして素の自分を見せてくれるのが嬉しいし、ギャップが感じられて可愛いと思うんだけど」
ああ言えばこう言う。リーヴェス様はわたしの主張を鮮やかに論破し、ちっとも譲る様子がない。
いつの間にかお姉様がわたしたちの近くに来ていて、楽しそうに笑っている。わたしはなんだか泣きたくなった。
「そもそも、わたしはリーヴェス様に冷たく接していたじゃないですか! それなのに、好かれているだなんて信じられません」
「ん?」
リーヴェス様が首を傾げる。それからお姉様と顔を見合わせ、一緒になってクスクスと笑いはじめた。
「そんなルチアに憧れて、エステルも同じ教育を受けてきただろう? しかも、ルチアに引けを取らないほど、優秀だって聞いているけど?」
「お姉様とわたしでは雲泥の差があります! 第一、わたしには令嬢らしさの欠片もありませんし」
「エステルだって公の場では淑女として完璧に振る舞っているだろう? 身内である僕たちにはこうして素の自分を見せてくれるのが嬉しいし、ギャップが感じられて可愛いと思うんだけど」
ああ言えばこう言う。リーヴェス様はわたしの主張を鮮やかに論破し、ちっとも譲る様子がない。
いつの間にかお姉様がわたしたちの近くに来ていて、楽しそうに笑っている。わたしはなんだか泣きたくなった。
「そもそも、わたしはリーヴェス様に冷たく接していたじゃないですか! それなのに、好かれているだなんて信じられません」
「ん?」
リーヴェス様が首を傾げる。それからお姉様と顔を見合わせ、一緒になってクスクスと笑いはじめた。



