わたしが運びこまれたのは、規模が大きい子供の病院らしい。
子供って言っても中学生とかもいるみたいだけど。
またもぼーっとしながら、エレベーターで入院する病棟まで行く。
「ここです。――何かあったらナースコールを押して下さい。それでは夕食までゆっくりしていてください」
わたしが泊まるのは大部屋。
大部屋っていうのは、4人くらいの人が泊まる部屋。
まあ、わたしの部屋にはほかに1人しか居ないらしいけど。
そんなことを思いながら病室のドアをスライドさせる。
奥には窓があって4つのベッドが並んでいた。
そしてここは、個室とは違ってカーテンでベッドごとに区切られている。
わたしは手前で左のベッド。
この奥にはもう1人の人がいるらしい
「こんにちは。しばらくの間よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
お母さんに続いて、閉められているカーテンの奥にあいさつをする。
…と、ひょこっと同学年くらいの男子が顔をカーテンからつき出した。
「よろしくお願いしマス」
それだけ言うと彼はカーテンをシャッと閉めてしまった。
無愛想だなと思いながら荷物を下ろしていく。
「お母さんは一回帰るから。仕事終わったら一度顔をだすね」
「分かった」
お母さんが戸を優しく閉めて帰っていく。
わたしは荷ほどきを終え、息をついた後、暇つぶしに持ってきたスマホで【心不全とは】
と検索する。
『心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、
――入院を繰り返す恐れもある病気です』
「心不全…入院…」
そう呟くと、いきなり、閉めていたカーテンがシャッと音をたて開く。
目を細めながらそちらを見るとさっきの男子が座ってこっちを見ていた。
「お前も、心不全なのか?」
「えっ、そうだけど…お前“も”ってことはあなたも?」
「ああ」
――シーン
再び室内に静寂が陥った。
ずっと見られてるのはイヤなのですが……。
この空気に耐えられず、わたしは口を開く。
「いつから入院してるの?」
「…覚えてないくらい長く」
ムム……話が続かない。
「わたしは、体育のとき、バスケしてたら倒れちゃって、それでたぶん心不全だからって検査入院することになったんだ」
「…心不全じゃないといいな。ってか倒れたくらいで心不全にはなんないぞ」
「んー、なんかさー、昔から病気がちで、小さい頃にかかった病気が原因で少しずつ発症したんじゃないかなってことらしい」
「…そう」
「あっ、自己紹介忘れてたね。わたしの名前は、木乃華 芽依。中一だよ」
「…そう。おれの名前は鈴乃木 玲。同じく中一」
「同い年だったんだね。少しの間よろしく、鈴乃木さん」
「…同学年だから名前呼びで言い。よろしく、芽依」
「ありがとう、よろしく、玲くん」
少し場が緩んだところで夕食が運ばれてきて、わたしたちは、話を終わらせた。
子供って言っても中学生とかもいるみたいだけど。
またもぼーっとしながら、エレベーターで入院する病棟まで行く。
「ここです。――何かあったらナースコールを押して下さい。それでは夕食までゆっくりしていてください」
わたしが泊まるのは大部屋。
大部屋っていうのは、4人くらいの人が泊まる部屋。
まあ、わたしの部屋にはほかに1人しか居ないらしいけど。
そんなことを思いながら病室のドアをスライドさせる。
奥には窓があって4つのベッドが並んでいた。
そしてここは、個室とは違ってカーテンでベッドごとに区切られている。
わたしは手前で左のベッド。
この奥にはもう1人の人がいるらしい
「こんにちは。しばらくの間よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
お母さんに続いて、閉められているカーテンの奥にあいさつをする。
…と、ひょこっと同学年くらいの男子が顔をカーテンからつき出した。
「よろしくお願いしマス」
それだけ言うと彼はカーテンをシャッと閉めてしまった。
無愛想だなと思いながら荷物を下ろしていく。
「お母さんは一回帰るから。仕事終わったら一度顔をだすね」
「分かった」
お母さんが戸を優しく閉めて帰っていく。
わたしは荷ほどきを終え、息をついた後、暇つぶしに持ってきたスマホで【心不全とは】
と検索する。
『心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、
――入院を繰り返す恐れもある病気です』
「心不全…入院…」
そう呟くと、いきなり、閉めていたカーテンがシャッと音をたて開く。
目を細めながらそちらを見るとさっきの男子が座ってこっちを見ていた。
「お前も、心不全なのか?」
「えっ、そうだけど…お前“も”ってことはあなたも?」
「ああ」
――シーン
再び室内に静寂が陥った。
ずっと見られてるのはイヤなのですが……。
この空気に耐えられず、わたしは口を開く。
「いつから入院してるの?」
「…覚えてないくらい長く」
ムム……話が続かない。
「わたしは、体育のとき、バスケしてたら倒れちゃって、それでたぶん心不全だからって検査入院することになったんだ」
「…心不全じゃないといいな。ってか倒れたくらいで心不全にはなんないぞ」
「んー、なんかさー、昔から病気がちで、小さい頃にかかった病気が原因で少しずつ発症したんじゃないかなってことらしい」
「…そう」
「あっ、自己紹介忘れてたね。わたしの名前は、木乃華 芽依。中一だよ」
「…そう。おれの名前は鈴乃木 玲。同じく中一」
「同い年だったんだね。少しの間よろしく、鈴乃木さん」
「…同学年だから名前呼びで言い。よろしく、芽依」
「ありがとう、よろしく、玲くん」
少し場が緩んだところで夕食が運ばれてきて、わたしたちは、話を終わらせた。

