「芽依!」
次に目を開けたときには、病院みたいなところにお母さんといた。
「よかった…」
「お母さん、ここって病院だよね?」
「そう。近くの総合病院よ。救急車で運びこまれたの」
誰が…と言おうと思ったけれど、状況的にわたしか。
まあ、そこまで驚かない。
わたしたちは、待合室に移動した。
「芽依が意識を失ってる間に検査したんだけど、それが異常無かったら帰れるよ」
「…分かった」
と言いつつため息をつく。
わたしは昔から病弱。
たぶん今日も貧血かなんかで終わるんだろうな。
「…木乃華さん。診察室にお入り下さい」
看護師の声で席を立つ。
立ち上がったところでフラッとめまいがした。
支えてくれたお母さんと一緒に診察室に入る。
「芽依さんは、心不全と言う病気の可能性が高いです」
イスに座った途端、お医者さんに言われたのはこんなことだった。
「意識を失っていたときに少し検査をさせていただきました。そして、心不全というのは、心臓のポンプ機能が低下し、息切れや、呼吸が難しくなってしまう病気です」
「原因が不明ですので、検査と治療を兼ねて入院して頂きます」
「…はい」
医者…お医者さんの説明に答えたのはお母さんだった。
お母さんを見上げると、見たことが無いくらい目を見開いている。
「では、書類にサインを」
次々に進んでいく話をぼーっと見るわたし。
なんか実感がない。
だってポンプ機能が低下なんて言っていても死ぬわけじゃ無いんでしょ?

