「なんとか間に合った……」
疾走一歩手前。
それくらいの速度で昇降口から突っ切ると予鈴丁度に教室に辿り着いた。
あー絶対間に合わないと思ってた……。
「おはよーそして5分前登校おつかれー間に合ってよかったね茉白」
わたしの前の席に座る友達の─藤沢玲奈が労いながら挨拶をしてくれる。
「うん、ほんとよかった……おはよ」
「ところで、世良くんは?」
「もー何言ってんのちゃんと後ろに──…」
って、あれ?
時間ギリギリの電車に乗って、駅から学校までのんびり歩こうとしてた尊を引っ張りながらきたのに!?
昇降口で上履きに履き替えるから手を離して、予鈴2分前で焦ったわたしが走り出そうとした時には後ろにいたから着いてきてるんだと思って……
ええ、後ろいたっけ?あれ?もしかしてこれは……、
「いないみたいだけど?……」
「やられた!!」
まずい怒られるっ!
誰にってそれは─────
「どーやら今日もサボりみたいだなぁ世良のやつ」
「っ!?せ、先生……」
担任の岡崎先生に、だ。
「木咲はSHR後に先生と話しをしようか。理由はわかる、よな?」
世良尊についてですよね。
わかってますよ。約束ですもんね。
「はーい……」
さいっあく。
