瞬間。 背後から、布が擦れる小さな音。 背中に触れる、熱。 わたしよりも僅かに低い体温。 「へえ?」 「……っ、」 心臓が跳ねる。 あまりに─── 近い。 耳元の真横で、囁くような声が落ちる。 「……それ、本気で言ってる?」 耳朶に唇が触れて、ビクンと跳ねた。 ……吐息が、そのままかかる。 低くて、熱を帯びた温度を感じる声。 首筋から背中にかけて、ぞわっと、した。