「馬鹿なのアホなのふざけてんの」 罵詈雑言を呪文のように唱え、ダンダンダンと足音荒く上がるのは他人の家の階段。 2階の右奥にある目的地の扉を休む間もなくリズミカルに叩くこと20回ほど。 …なんということでしょう。 まさかのこの騒音でもヤツは出てこないのです。 「─ふっざけんな!おいこら!おーきーろー!!!」 さらに騒音レベルを上げるためグッと両手の拳を握り思いっきりドアを叩きつけると、乱暴に鍵を開く音がして勢いよくドアか開かれた。