「はぁ~。」
 「なーにため息ついてんの?十萌」
 「あぁ…。リンかぁ~。…いやー、この席最悪だなーっと思って…」
        
 「それはこっちの台詞だっつの。机くっつけるじゃねーぞ、バカ。」
黙って聞いていた冬夜も耐え切れなくなったらしい。
 「ハァ~?誰がバカですってぇ~?」 
十萌だって、負けちゃいない。
 「お前だよ。それ以外に誰が居るんだよ。」
リンが居るって…。
 「バカはどっちよ!」
 「あぁ?もういっぺん言ってみろ!」
 「こんのぉ~…」
 「ストーーーーーーーーープ!!」
その声とともに私は我に返った。
 「冬夜、十萌、あんたらいい加減にしなさいよ。」
リンに言われ、私は冬夜に最低なことを言ってしまったと、すごく後悔した。
好きなのに、こんなことでしか冬夜との繋がりをもてない。
そんな自分が今以上に、‘キライ’になった。