獰猛な竜騎士と草食系悪役令嬢

 ヴィルフリートはずっと孤立無援だった私の味方をしてくれる。

 ほっと息をついた。ヴィルフリートにお礼を言えていない。彼を探さないといけないけれど、そろそろ庭師見習いとしての出勤の時間が近づいていた。

 私も庭師見習いとしての仕事があるし、ヴィルフリートにも竜騎士の仕事がある。

 今日の仕事が終わってから、彼を探しに行けば良いのだわ。同じ場所に住んでいるし、お城にいることは確かなのだから。

 私は身支度をしてから朝食を済ませると、温室へと向かうことにした。

 整然と広い温室に置かれた薬草たちは、今日もすくすくと育っている。

 上司ジョニーに成長速度(スピード)が早いと褒められ、これは私が喋りかけているおかげだと胸を張れば、彼は真面目な顔をして『それはそうかもしれない』と、妙に納得してくれていた。

 庭師一筋の熟練の庭師も認めてくれることとなったので、私も心おきなく水やりをしながら、薬草たちに話し掛けることにしている。