この世界に悪役令嬢ブライス・ルブランとして転生してからというもの、人心掌握術に長けたフロレンティーナにやられっぱなしで、私のことを少しでも理解しようとしてくれた人が誰か一人でも居たとは言い難い。
いまは両親は娘を助けようとしてくれているらしいけれど、私にとっては話が出来る人たちではなかった。
何故か、ヴィルフリートは可憐な容姿を持つフロレンティーナには、興味をまったく持ってはいないようだった。その理由はわからないけれど、私にとっては喜ばしいことに違いない。
ヴィルフリートは私の言ったことを、信じてくれる……フロレンティーナが何を画策していても、私のことをわかってくれる。
そのことが、どんなに嬉しいことか、たとえようもなかった。
けれど、彼は高所から落とされたことを怖がり私が泣いていると思っているようなので、困ったように背中をさするだけだった。
「泣くなよ。ブライス。もう大丈夫だから」
私自身にだってどうしてこんなにも涙が溢れてくるのか、よくわからない。
けど、ヴィルフリートは私がフロレンティーナにされたことを伝えても、頭ごなしに否定したりなんかしない。駄目なのは私のせいなのだと、突き放したりしない。
結局なかなか泣き止むことが出来ずに、聖竜騎士団の寮の近くへと降りて、ヴィルフリートは私を部屋へと送ってくれた。
そして、寝静まるまでは傍に居ると言ってくれて、その通りにしてくれた。
ヴィルフリートは……約束を守ってくれる。
いまは両親は娘を助けようとしてくれているらしいけれど、私にとっては話が出来る人たちではなかった。
何故か、ヴィルフリートは可憐な容姿を持つフロレンティーナには、興味をまったく持ってはいないようだった。その理由はわからないけれど、私にとっては喜ばしいことに違いない。
ヴィルフリートは私の言ったことを、信じてくれる……フロレンティーナが何を画策していても、私のことをわかってくれる。
そのことが、どんなに嬉しいことか、たとえようもなかった。
けれど、彼は高所から落とされたことを怖がり私が泣いていると思っているようなので、困ったように背中をさするだけだった。
「泣くなよ。ブライス。もう大丈夫だから」
私自身にだってどうしてこんなにも涙が溢れてくるのか、よくわからない。
けど、ヴィルフリートは私がフロレンティーナにされたことを伝えても、頭ごなしに否定したりなんかしない。駄目なのは私のせいなのだと、突き放したりしない。
結局なかなか泣き止むことが出来ずに、聖竜騎士団の寮の近くへと降りて、ヴィルフリートは私を部屋へと送ってくれた。
そして、寝静まるまでは傍に居ると言ってくれて、その通りにしてくれた。
ヴィルフリートは……約束を守ってくれる。



