「……おそらくは、婚約者に近付く恋のライバルに、過剰反応しているとでも思って居たんだろう。実際に若い女の子であれば、ありがちなことだ……だが、一人娘を虚仮にされて国外追放までされると聞かされたルブラン公爵の怒りは凄まじく、国王陛下も動かしたんだ。でなければ、俺が保護をすると申し出たとは言え、国外追放を言い渡されたら、流石に王城には留まれまい」
「まあ……お父様」
思いもしなかった事実に、私は言葉をなくして、口を手で押さえた。
だって、これまでに愛されていないと思っていた。私がどれだけ苦しんでいても、何もしてくれなかったのに。
けれど、ヴィルフリートの言った通りであれば、私はまだルブラン公爵令嬢ブライス。お父様とお母様の娘のままなのだわ。
「何故、これを今までブライスに伝えていなかったかと言うと、ブライスが殺人未遂を犯したという現場にはおかしな点が多かったからだ。毒を盛られたというが、そのグラスは不自然に粉々だ。だが、毒を盛っているところを見た給仕は目撃したと言うし、周囲に居たという貴族たちはブライスが犯人だと口を揃える……おかしいだろう。あまりに出来過ぎている」
「まあ……お父様」
思いもしなかった事実に、私は言葉をなくして、口を手で押さえた。
だって、これまでに愛されていないと思っていた。私がどれだけ苦しんでいても、何もしてくれなかったのに。
けれど、ヴィルフリートの言った通りであれば、私はまだルブラン公爵令嬢ブライス。お父様とお母様の娘のままなのだわ。
「何故、これを今までブライスに伝えていなかったかと言うと、ブライスが殺人未遂を犯したという現場にはおかしな点が多かったからだ。毒を盛られたというが、そのグラスは不自然に粉々だ。だが、毒を盛っているところを見た給仕は目撃したと言うし、周囲に居たという貴族たちはブライスが犯人だと口を揃える……おかしいだろう。あまりに出来過ぎている」



