獰猛な竜騎士と草食系悪役令嬢

「ブライス。おはよう」

「……ヴィルフリート! おはようございます」

 食堂で朝食を取っている時に、ヴィルフリートが前の席に座ったので私は驚いた。これまで彼は食堂で私を見掛けても、挨拶する程度で一緒に食事をすることはなかったからだ。

「昨日のあれからの話は、ブライスは何も知らず驚いただろう。伝えるのは、まだ先にするつもりだったんだが……知ってしまったからには、軽く説明しておくことにした」

「あ。フレデリックのこと……ですよね?」

 昨日あった大きな出来事……私の元婚約者、フレデリック・オーキッドと偶然会ってしまったこと。

「そうだ」