「黙って聞いていたら、好き放題言いやがって。別に俺は、ブライスから色仕掛けされた訳でもない。こんな若い女の子に国外追放の罰を下すならば、手順ややり方があるだろうって進言したんだ。陛下も殿下も同意されたのだから、お前程度にどうこう言われる筋合いはない」
「……ブライスが重罪を犯したことは、陛下も知っての通りだ。だというのに、ここまでの恩情を掛ける必要が?」
フレデリックは嫌そうな表情を隠すことなく、そう言った。
「若い女の子が騙され売られて娼館に落ちて、そっちはご満足かもしれないが、俺は夢見が悪いんでね。それに、ブライスは水やりしながら薬草に話し掛ける変わったところはあるが、悪いことをするような子にはどうしても思えない」
「薬草に話し掛ける……だと?」
待って……フレデリック、そこに引っかからないで!
私は顔にみるみる熱を帯びるのを感じた。どうしてだろう。とんでもない謎行為が明かされて恥ずかしいのもあるけれど、ああ……そっか。私は今ここで初めて、誰かに庇って貰っているのだわ。
嬉しくてなんだか恥ずかしい……そんな不思議な気持ちだった。
「いや、そこは良い。なにせ俺が言いたいのは、ブライスは誰かに嫌がらせをするような、そんな女の子ではないということだ。オーキッド。お前はどう思う? 世話係を務める聖女とやらは、彼女を犠牲にしてまで手に入れたい存在なのか?」
「何を! ……レイド。お前は騙されている。フロレンティーナが、どれだけブライスに虐められていたか。それをすべて話せばお前も納得するだろう」
「……ブライスが重罪を犯したことは、陛下も知っての通りだ。だというのに、ここまでの恩情を掛ける必要が?」
フレデリックは嫌そうな表情を隠すことなく、そう言った。
「若い女の子が騙され売られて娼館に落ちて、そっちはご満足かもしれないが、俺は夢見が悪いんでね。それに、ブライスは水やりしながら薬草に話し掛ける変わったところはあるが、悪いことをするような子にはどうしても思えない」
「薬草に話し掛ける……だと?」
待って……フレデリック、そこに引っかからないで!
私は顔にみるみる熱を帯びるのを感じた。どうしてだろう。とんでもない謎行為が明かされて恥ずかしいのもあるけれど、ああ……そっか。私は今ここで初めて、誰かに庇って貰っているのだわ。
嬉しくてなんだか恥ずかしい……そんな不思議な気持ちだった。
「いや、そこは良い。なにせ俺が言いたいのは、ブライスは誰かに嫌がらせをするような、そんな女の子ではないということだ。オーキッド。お前はどう思う? 世話係を務める聖女とやらは、彼女を犠牲にしてまで手に入れたい存在なのか?」
「何を! ……レイド。お前は騙されている。フロレンティーナが、どれだけブライスに虐められていたか。それをすべて話せばお前も納得するだろう」



