獰猛な竜騎士と草食系悪役令嬢

 私は何もしていないと……そう訴えたかった。けれど、出来なかった。何をしても悪循環で、悪いのはすべて私だった。

 この物語の中、転生ヒロインの希望通りに『悪役令嬢』という役割を、完璧に演じきったとも言える。

 それに、今はもう真実を話しても許されると思う。

 ……だって、ここには『彼女』の目は届かないのだから。