獰猛な竜騎士と草食系悪役令嬢

 私は心を閉ざして、自分を守ろうと思った。

 ……耐えるしかない。今までだって、ずっとそうだったのだから。

「おい。見るからに女にモテなさそうなそこの男。俺の女を侮辱したので、それなりの報いを受けてもらう」

 私はその声が聞こえた時、まさかって思った。

 まさか、こんなにタイミング良く……私のことを、助けに来てくれるなんて。

「……は?」

 けれど、フレデリックの顔が不快そうに歪んだので、間違いないって思った。

 ……ヴィルフリートがまた私のことを、助けに来てくれたんだ。