「フレデリック……どうしてここに?」
驚き過ぎて頭の中が真っ白になっていた私は、頭に浮かんだ疑問を、そのまま口にしていた。
フレデリックは高位貴族で次期公爵ではあるけれど、学生なので城では働いていない。
「国外追放を前に城で保護されたという、ブライスを見に来た……まさか、こうして偶然会えるとは思わなかった」
「どういうこと……?」
淡々としたフレデリックの言いようを、私は不思議に思った。だって、彼は偶然会ってしまったという訳ではなく、私がここに居ると確信して城に来たように聞こえたからだ。
「何も知らないのか。ブライス。ヴィルフリート・レイドが君の境遇について、殺人未遂は重罪とは言え、若い貴族女性に対し、あまりにも扱いが酷いと王太子殿下に進言し、陛下も彼の言い分を認めた。だから、ブライスの身柄は、一時的に彼が保護して後見する……と、そういうことになっている」
「……! それは、知りませんでした。私には、彼は何も」
そうだったんだ! だから、そういう事情もすべて知っている聖竜騎士団の面々は私に対し、深入りせずに放っておいてくれたんだ。
……けど、今思うとヴィルフリートにそう知らされていれば、私は彼に申し訳ないのでと、すぐに出て行っていたかもしれない。
だから、この彼の対応が私の今後にとってベストであったのかもしれない。
「……ブライス。婚約破棄をされてから、竜騎士を手玉に取ったとか。フロレンティーナが言って居た通りに、ふしだらな女だ」
驚き過ぎて頭の中が真っ白になっていた私は、頭に浮かんだ疑問を、そのまま口にしていた。
フレデリックは高位貴族で次期公爵ではあるけれど、学生なので城では働いていない。
「国外追放を前に城で保護されたという、ブライスを見に来た……まさか、こうして偶然会えるとは思わなかった」
「どういうこと……?」
淡々としたフレデリックの言いようを、私は不思議に思った。だって、彼は偶然会ってしまったという訳ではなく、私がここに居ると確信して城に来たように聞こえたからだ。
「何も知らないのか。ブライス。ヴィルフリート・レイドが君の境遇について、殺人未遂は重罪とは言え、若い貴族女性に対し、あまりにも扱いが酷いと王太子殿下に進言し、陛下も彼の言い分を認めた。だから、ブライスの身柄は、一時的に彼が保護して後見する……と、そういうことになっている」
「……! それは、知りませんでした。私には、彼は何も」
そうだったんだ! だから、そういう事情もすべて知っている聖竜騎士団の面々は私に対し、深入りせずに放っておいてくれたんだ。
……けど、今思うとヴィルフリートにそう知らされていれば、私は彼に申し訳ないのでと、すぐに出て行っていたかもしれない。
だから、この彼の対応が私の今後にとってベストであったのかもしれない。
「……ブライス。婚約破棄をされてから、竜騎士を手玉に取ったとか。フロレンティーナが言って居た通りに、ふしだらな女だ」



