それは、これから先に一人で生きて行こうと思っている私には、とても重要な情報だった。
「そうなのよね。この知識さえあれば、私は生きていけるのよ……」
私は机に置いてあったノートの表紙へ手を置いて、ここから離れてでも、自分は生きて行けるだろうという希望を抱いていた。
今思えば、国外追放だと城を閉め出されたあの日に、私は一人で異国へと行こうとして、ヴィルフリートが血相を変えて止めた理由がわかる。
それはあまりにも無謀だったし、私は長年苦しんできたフロレンティーナから解放されて、少々浮かれすぎていた。
もし、ある程度のまとまった金額を持っていても、それは同じことだったろう。
若い女の子が生きていくには、ある程度の自衛手段は持っておくべきだし、私はそういった意味であまりにも無防備過ぎた。
けれど、今の状況はあの時と大きく違った。
私は庭師見習いとして着々と知識を付けつつあり、薬草は人の生活になくてはならないものなので、増やして売れば生きて行けると思えるからだ。
「そうなのよね。この知識さえあれば、私は生きていけるのよ……」
私は机に置いてあったノートの表紙へ手を置いて、ここから離れてでも、自分は生きて行けるだろうという希望を抱いていた。
今思えば、国外追放だと城を閉め出されたあの日に、私は一人で異国へと行こうとして、ヴィルフリートが血相を変えて止めた理由がわかる。
それはあまりにも無謀だったし、私は長年苦しんできたフロレンティーナから解放されて、少々浮かれすぎていた。
もし、ある程度のまとまった金額を持っていても、それは同じことだったろう。
若い女の子が生きていくには、ある程度の自衛手段は持っておくべきだし、私はそういった意味であまりにも無防備過ぎた。
けれど、今の状況はあの時と大きく違った。
私は庭師見習いとして着々と知識を付けつつあり、薬草は人の生活になくてはならないものなので、増やして売れば生きて行けると思えるからだ。



