――――私がフレデリックと婚約し、その時に記憶を取り戻してからすぐの十歳の頃のこと。
「……ああ! ブライス。こんな所に居たのか。紹介するよ。僕が今度世話係をすることになった聖女フロレンティーナだ。フロレンティーナ。こちらが僕の婚約者のブライスだよ」
こうして、高位貴族が聖女の世話係をするということは、彼女の後見人になるということだ。
不思議な力を持つ聖女は、遠い昔に貴族同士の取り合いが起こって争いのため悲劇が起きたこともあり、幼い頃から世話係となって衣食住の面倒を見て何不自由なく育てることを条件に、彼女の後見人となる権利を持つ決まりがあった。
だから、将来的に公爵となるフレデリックが、聖女の後見人になることは何もおかしいことではなかった。
私はフロレンティーナを見たその瞬間に、何故か背筋がゾワリとしたことを覚えている。
「……ああ! ブライス。こんな所に居たのか。紹介するよ。僕が今度世話係をすることになった聖女フロレンティーナだ。フロレンティーナ。こちらが僕の婚約者のブライスだよ」
こうして、高位貴族が聖女の世話係をするということは、彼女の後見人になるということだ。
不思議な力を持つ聖女は、遠い昔に貴族同士の取り合いが起こって争いのため悲劇が起きたこともあり、幼い頃から世話係となって衣食住の面倒を見て何不自由なく育てることを条件に、彼女の後見人となる権利を持つ決まりがあった。
だから、将来的に公爵となるフレデリックが、聖女の後見人になることは何もおかしいことではなかった。
私はフロレンティーナを見たその瞬間に、何故か背筋がゾワリとしたことを覚えている。



