「僕もそうです。ブライス様が毒を入れているのを見たと言わなければと……それに、その後も真実を言ってはいけない気がしていました。フロレンティーナ様に会ってから、そうしなくてはいけないと思って……今は……頭の中が、はっきりとしています」
給仕の彼らは二人は、目を合わせて頷き合っていた。
ああ……凄い。この二人は虚偽の証言をさせられただけで、何も悪くないんだ。
私はなんだか、その光景を見て、胸が一杯になった。
あれだけ誰にもわかってもらえないと、もがき苦しんだけれど、フロレンティーナたちの罪は、これで白日の下に晒されることとなった。
悪いのは、フロレンティーナ……それに、オーキッド公爵家の立場を使って、再調査もせずに国外追放を言い渡したフレデリックだわ。
これだけの貴族たちが見ていれば、ヴィルフリートと私の冤罪は完全にフロレンティーナが企んだことと、明らかになっただろう。
「よし。もうお前たちは、行って良い。衛兵たちに付いて、先ほどの件も証言しておくように」
二人は項垂れて立ち上がり、衛兵たちに連れて行かれた。
私はなんだか気の毒になった。彼らが悪いわけではない。利用したフロレンティーナが悪いのだけど、形式的には一度した証言を撤回することになる。
何も悪くない彼らが罪に問われないか心配だから、後で処分も確認しておかないと……。
「聖女フロレンティーナ・リキエル。二件の犯罪ともに、何故かお前の名が出たようだが?」
ニヤニヤとした悪い笑みを浮かべて、ヴィルフリートは言った。彼はドSなので、こういう展開は非常に楽しいのだと思う。
「違う! 違う! ちがうわ!!! そこにいる、ブライスが!!! 全部、悪いの!!」
フロレンティーナはこれまでに思いつきもしなかった事態が起こり、動揺してか首を何度も横に振って甲高い声でわめき散らすばかりで、とてもまともな話は出来なさそうだった。
これから……どうするのかしら、私が疑問に思った時に、聞き覚えのある声が背後からした。
「……ヴィルフリート。そろそろ良いだろう。お前のやりたかったことは、すべて終わったようだ」
……え?
嘘でしょう。この人って……良く見覚えがあるわ。
「オルランド殿下。この場をお借りして、ありがとうございました」
そこで王族に相応しく赤いマントと華美な衣装を身に付けて現れた彼は、良く温室で昼寝をしていたオルランド……私がいつも昼寝していて暇そうな文官だと思っていた、あのオルランドだった。
給仕の彼らは二人は、目を合わせて頷き合っていた。
ああ……凄い。この二人は虚偽の証言をさせられただけで、何も悪くないんだ。
私はなんだか、その光景を見て、胸が一杯になった。
あれだけ誰にもわかってもらえないと、もがき苦しんだけれど、フロレンティーナたちの罪は、これで白日の下に晒されることとなった。
悪いのは、フロレンティーナ……それに、オーキッド公爵家の立場を使って、再調査もせずに国外追放を言い渡したフレデリックだわ。
これだけの貴族たちが見ていれば、ヴィルフリートと私の冤罪は完全にフロレンティーナが企んだことと、明らかになっただろう。
「よし。もうお前たちは、行って良い。衛兵たちに付いて、先ほどの件も証言しておくように」
二人は項垂れて立ち上がり、衛兵たちに連れて行かれた。
私はなんだか気の毒になった。彼らが悪いわけではない。利用したフロレンティーナが悪いのだけど、形式的には一度した証言を撤回することになる。
何も悪くない彼らが罪に問われないか心配だから、後で処分も確認しておかないと……。
「聖女フロレンティーナ・リキエル。二件の犯罪ともに、何故かお前の名が出たようだが?」
ニヤニヤとした悪い笑みを浮かべて、ヴィルフリートは言った。彼はドSなので、こういう展開は非常に楽しいのだと思う。
「違う! 違う! ちがうわ!!! そこにいる、ブライスが!!! 全部、悪いの!!」
フロレンティーナはこれまでに思いつきもしなかった事態が起こり、動揺してか首を何度も横に振って甲高い声でわめき散らすばかりで、とてもまともな話は出来なさそうだった。
これから……どうするのかしら、私が疑問に思った時に、聞き覚えのある声が背後からした。
「……ヴィルフリート。そろそろ良いだろう。お前のやりたかったことは、すべて終わったようだ」
……え?
嘘でしょう。この人って……良く見覚えがあるわ。
「オルランド殿下。この場をお借りして、ありがとうございました」
そこで王族に相応しく赤いマントと華美な衣装を身に付けて現れた彼は、良く温室で昼寝をしていたオルランド……私がいつも昼寝していて暇そうな文官だと思っていた、あのオルランドだった。



