私はここでメロールに会うだけだと思って居たんだけど、ヴィルフリートの考えは違っていたようだ。
「いや、行くんだよ。ここにずっと居たら、見つかるかもしれないだろ……せっかくメロールが居るんだから、夜間飛行でもしようぜ」
既にメロールの鞍に乗った彼から大きな手を差し出され、私はおそるおそるその手を取った。
力強く手を引かれて、ヴィルフリートの両腕に囲まれるように前に座ったと同時に、メロールは大きく羽ばたいた。
どんどん上昇していく感覚……今夜は満月で雲ひとつもない空で、上に見える星空が迫ってくるかのようだった。
「……わー……綺麗」
心から素直な感想が、唇からこぼれた。きらめく星空はどこまでも広がり、遠く向こうの方にはそんな空を映す海が見えた。
こんなにも綺麗な風景を、私は見たことがない。それは、間違いないと言い切れた。
「……このまま何処か、メロールに乗って遠くに逃げても良いな……そうすれば、もう煩わしい事も何もない。全部捨てて、俺と逃げるか」
揶揄うように背後で言ったヴィルフリートの魅力的な提案に、私の心はまったく揺れなかった。
「いや、行くんだよ。ここにずっと居たら、見つかるかもしれないだろ……せっかくメロールが居るんだから、夜間飛行でもしようぜ」
既にメロールの鞍に乗った彼から大きな手を差し出され、私はおそるおそるその手を取った。
力強く手を引かれて、ヴィルフリートの両腕に囲まれるように前に座ったと同時に、メロールは大きく羽ばたいた。
どんどん上昇していく感覚……今夜は満月で雲ひとつもない空で、上に見える星空が迫ってくるかのようだった。
「……わー……綺麗」
心から素直な感想が、唇からこぼれた。きらめく星空はどこまでも広がり、遠く向こうの方にはそんな空を映す海が見えた。
こんなにも綺麗な風景を、私は見たことがない。それは、間違いないと言い切れた。
「……このまま何処か、メロールに乗って遠くに逃げても良いな……そうすれば、もう煩わしい事も何もない。全部捨てて、俺と逃げるか」
揶揄うように背後で言ったヴィルフリートの魅力的な提案に、私の心はまったく揺れなかった。



