本来なら貴族の義務として政略結婚するはずだった婚約者を捨てるほどに、フロレンティーナを本気で愛しているフレデリックを知っているからだ。
「……そろそろ、体が鈍って来た。ブライスの仕事でも手伝うか」
ヴィルフリートは立ち上がり、何も言えず黙ってしまった私の隣に来てそう言った。
彼は温室に潜伏してから三日になるのだけど、食事や着替えは私に持って来てもらい、それ以外はダラダラと眠ってばかりだった。
何もしなければ何もしないで、確かに疲れてしまうかもしれない。
「ふふ。そうしてください……まずは、温室内の掃除から手伝ってもらいます!」
私はすぐそこにあった箒を手渡し、ヴィルフリートは無言のままで肩を竦めてそれを受け取った。
◇◆◇
一日の仕事も終えて、私はそろそろ収穫すべき時期に来た薬草を見て、ふうっと大きくため息をついた。
大事に大事に育てて来た薬草だからこそ……というか、薬草として収穫する時には胸が痛む。
上司の庭師ジョニーは収穫時期を逃すと使えなくなってしまうから、適切な時期に刈り取るのが一番良いと言っていた。
「……そろそろ、体が鈍って来た。ブライスの仕事でも手伝うか」
ヴィルフリートは立ち上がり、何も言えず黙ってしまった私の隣に来てそう言った。
彼は温室に潜伏してから三日になるのだけど、食事や着替えは私に持って来てもらい、それ以外はダラダラと眠ってばかりだった。
何もしなければ何もしないで、確かに疲れてしまうかもしれない。
「ふふ。そうしてください……まずは、温室内の掃除から手伝ってもらいます!」
私はすぐそこにあった箒を手渡し、ヴィルフリートは無言のままで肩を竦めてそれを受け取った。
◇◆◇
一日の仕事も終えて、私はそろそろ収穫すべき時期に来た薬草を見て、ふうっと大きくため息をついた。
大事に大事に育てて来た薬草だからこそ……というか、薬草として収穫する時には胸が痛む。
上司の庭師ジョニーは収穫時期を逃すと使えなくなってしまうから、適切な時期に刈り取るのが一番良いと言っていた。



