獰猛な竜騎士と草食系悪役令嬢

 ヴィルフリートはもう限界だったのか、それからすぐに眠ってしまった。

 すうすうという寝息を聞いた私は、庭師見習いとして温室の管理を始める。

 まずは、水やりをしてから薬草たちの状態をチェックして、枯れた葉があれば間引きをする。軽く温室全体を掃除して、魔石を使用した温室の保温機能などを確認する。

 あれこれなんだかんだしていると、すぐに昼になってしまった。

 ヴィルフリートは起きたかしら、と思って奥にあるソファを見てみると、彼はまだぐっすりと眠っていた。

 ここを格好の昼寝場所にしているオルランドが居ることでわかる通り、寝心地は良いらしい。ほど良い気温に清浄な空気が保たれているせいもあるかもしれない。

 そして、温かな毛布に包まれて心地良いのか、むにゅむにゅと何か寝言を言っているようだった。

 ……何を言ってるんだろう?

 私はヴィルフリートが寝言で何を言っているのか気になってしまい、眠っている彼へとおそるおそる近付いた。

 ……わ。睫毛が長い。