ヴィルフリートは不意に空を見てから、目を細めて言った。
「そうだな。夜明け前に……城に戻ろう。俺もこれまでに、なにも考えていなかった訳でもない。お互いに嫌いな女を、一緒に地獄まで落とそうぜ」
「……ヴィルフリート?」
彼の言った通り、空は明るくなり、もうすぐ夜は明けそうだった。
暗い夜を突き刺すように払う、朝の眩い光。
私は黒い感情を持つフロレンティーナを、恐れるばかりだった。
自分には理解し難いとても怖い存在……だから、逆らうことも出来ずに言いなりになるしか出来なかった。
「おい。ブライス。やられっぱなしは、俺の性に合わない。とりあえず不意打ちの初手は避けられたから、これからとことん追い詰めてやろうぜ」
ヴィルフリートは好戦的な表情を浮かべて、そう言った。
◇◆◇
メロールに騎乗し二人で降り立ったのは、聖竜騎士団寮の近くだった。
まだ夜も明けきらない早朝ということもあり、近くに人影は見えない。
ヴィルフリートはメロールの首を叩いて、近くの森に隠れているように指示を出すと銀竜は心得たようにすぐに去って行った。
「そうだな。夜明け前に……城に戻ろう。俺もこれまでに、なにも考えていなかった訳でもない。お互いに嫌いな女を、一緒に地獄まで落とそうぜ」
「……ヴィルフリート?」
彼の言った通り、空は明るくなり、もうすぐ夜は明けそうだった。
暗い夜を突き刺すように払う、朝の眩い光。
私は黒い感情を持つフロレンティーナを、恐れるばかりだった。
自分には理解し難いとても怖い存在……だから、逆らうことも出来ずに言いなりになるしか出来なかった。
「おい。ブライス。やられっぱなしは、俺の性に合わない。とりあえず不意打ちの初手は避けられたから、これからとことん追い詰めてやろうぜ」
ヴィルフリートは好戦的な表情を浮かべて、そう言った。
◇◆◇
メロールに騎乗し二人で降り立ったのは、聖竜騎士団寮の近くだった。
まだ夜も明けきらない早朝ということもあり、近くに人影は見えない。
ヴィルフリートはメロールの首を叩いて、近くの森に隠れているように指示を出すと銀竜は心得たようにすぐに去って行った。



