トミオの葬儀から数日後。
彼が遺したすべては、孫のユイが引き継ぐことになった。
ユイにとってサツキは、大好きな祖父・トミオを助けてくれた英雄だった。
「私もおじいちゃんも、サツキに何も出来なかった。どうか許して……」
ユイは上着のポケットからトミオが修理してくれた携帯端末を取り出す。
端末についた小さな緑色のチャームが静かに揺れる。
サポートAIのマシューが、ユイに声を掛けた。
「ユイ、ドールの回収車が玄関に到着したぞ。まもなく此処に到着する」
「OK、マシュー」
ユイは涙を拭って、サツキから離れる。
その時、サツキの右手のひらの中から何かがカツンと音を立てて落ちた。
それは小さなチェーンが付いた透明樹脂のチャーム。”四葉のクローバー”が封入されている。
「これ……お爺ちゃんの手作りだ。凄く丁寧につくってる。私じゃこうはいかないなぁ」
「彼女は”主”と出会えて幸せだったはずだ」
「そうだね」
――”四葉のクローバー”は幸運の使者なの。きっと幸せになれる。
拾ったチャームはサツキの腕の関節の凹んだ箇所に取り付けた。
何もない空間にマシューが流した音楽が流れる。
揺れる視界のなか、ユイは役目を終えた白い英雄をみおくった。
彼が遺したすべては、孫のユイが引き継ぐことになった。
ユイにとってサツキは、大好きな祖父・トミオを助けてくれた英雄だった。
「私もおじいちゃんも、サツキに何も出来なかった。どうか許して……」
ユイは上着のポケットからトミオが修理してくれた携帯端末を取り出す。
端末についた小さな緑色のチャームが静かに揺れる。
サポートAIのマシューが、ユイに声を掛けた。
「ユイ、ドールの回収車が玄関に到着したぞ。まもなく此処に到着する」
「OK、マシュー」
ユイは涙を拭って、サツキから離れる。
その時、サツキの右手のひらの中から何かがカツンと音を立てて落ちた。
それは小さなチェーンが付いた透明樹脂のチャーム。”四葉のクローバー”が封入されている。
「これ……お爺ちゃんの手作りだ。凄く丁寧につくってる。私じゃこうはいかないなぁ」
「彼女は”主”と出会えて幸せだったはずだ」
「そうだね」
――”四葉のクローバー”は幸運の使者なの。きっと幸せになれる。
拾ったチャームはサツキの腕の関節の凹んだ箇所に取り付けた。
何もない空間にマシューが流した音楽が流れる。
揺れる視界のなか、ユイは役目を終えた白い英雄をみおくった。
