「楽しかった?」
「はい!久しぶりに飲んだのでより楽しかった気がします!」
「それなら良かった」
外は寒かった。
今は11月、私は冬が苦手だ。
寒いから。
けれど、誰かと一緒に居ると
少しは寒さを忘れられる気がする。
駅近だから、という事もあるけど
すぐに最寄り駅に着いた
もう少し話してみたかったなとも思う。
「じゃあ俺はこの線だから!じゃあね!」
「え?𓏸𓏸線ですか?」
「そうだよ、美咲さんは?」
「実は私もこの線なんです」
びっくり、律さんと同じ線だったらしい。
もう話せないのかと少し寂しくはあったから、少しだけ嬉しい。
「まぁ、すぐ降りちゃうんですけどね」
「俺も2、3駅で降りるよ」
「え?」
「ん?」
「最寄り駅一緒だったんだ」
律さんと最寄り駅が同じなんて初耳だった。
というか、職場の人に最寄りを教えたことなかったか。
「流石に方向は違うみたいだけど、会社でこの駅使う人初めて出会えたかも」
「私も嬉しいです!」
「じゃあ、また明日ね」
「お疲れ様です!また明日」
帰り道が寂しくないんだ、と
少し嬉しかった。
