「穂波ごめん⁉︎俺好きな子ができたんだ‼︎相手は同じ職場の後輩の子でさ。だから俺たち別れよう」
そう言ってフラれたのは正に昨日のことだ…
3年も付き合った彼氏にフラれ、私は絶望的な気持ちと惨めなやるせない気持ちにどん底のように落ち込んでいた…
その上職場では32にもなって結婚もしない御局様と煙たがられ、若い子から嫌味を言われる始末だ
私の心は悲しさとやるせなさで絶望的に落ち込んでいた…
「お代わり‼︎もう一杯ちょうだい‼︎」
あまり飲めないお酒を飲んで荒れる私は、飲み慣れないサワーをヤケ飲みして悲しさややるせなさを誤魔化した…
もう自分なんてこの世からいなくなってしまいたい…
誰も私を必要としないし、こんな人生捨ててしまいたい…
何杯飲んだかも覚えていない私は慣れないお酒のせいでグルングルンと頭が回り、電車に乗るのがやっとだった…
取り敢えず来た電車に乗り込み、この電車が終電だと言う事ももはや分かっていない…
お客さんのぽつぽつ乗っている電車に乗った私は座ったかと思うと、猛烈な眠さに襲われる…
電車の心地よい揺れも相まって、私はコックリこっくりと船を漕ぎながら、乗り込んだ終電列車の中で眠り込んだ…
◇
「お客さん⁉︎お客さん起きてください‼︎終電ですよ‼︎」
よだれ混じりにひどい顔で眠っていた私は不意に黒い服を着た逞しい腕に揺り起こされる
「うーん‼︎まだ寝かせてー‼︎ここ何処ですか⁇貴方誰⁇」
お酒を飲みすぎてまだ寝ぼけている私は目の前の人から見たらただの迷惑な酔っ払いだ…
黒い服を着た駅員さんは困ったように溜息混じりに私に声を掛け、迷惑そうな私の顔を覗き込んだ…
「ここは終電の皆町駅です。僕はこの駅の駅員です。もうみなさん降りて、ここに残ってるの貴方だけですよ。早く電車から降りてください」
黒い服の駅員さんはやっぱり迷惑そうにこめかみをぽりぽり掻いて迷惑そうにこちらを見ている…
「とりあえず降りましょう」
私の腕を掴んだ駅員さんは私の腕を掴んで私を電車から降ろそうとした…
「はいはい。私はどうせみんなから煙たがられある存在ですよ。3年も付き合った彼氏には振られるし、職場では32にもなって結婚しないでって煙たがられるし…もうこんな人生捨てちゃいたい‼︎どうせ生きてたって何もいい事ないし…」
うえーん…
私は遂に泣き出してしまい、そんな様子を見て駅員さんはまた困った顔をしている…
思えばフラれてから一度も泣けていなかったのだ…
迷惑なことは百も承知だが、私は自分の人生がもう嫌になって、溢れる涙を止められなかった…
「嫌なことがあったのは分かるけど、ここで泣かれても…」
駅員さんはやはり困ったように私に話しかけ、どう私を宥めてもいいのかと悩んでいる…
今会ったばかりの駅員さんに愚痴った挙句大声で泣いてしまうなんて、何て迷惑な客だろうと、シラフならば恥ずかしいが、私は次々出てくる涙が止められなかった…
「ごめんなさい。泣いちゃって …」
私はそう言って千鳥足のフラフラした足を動かして電車から降りようとした…
降りようとしたその瞬間、足元がふらついて転びそうになってしまう…
私は思わず目を瞑った…
私の体が転びそうに空中を舞う…
でも、次の瞬間私の体は駅員さんに酔って抱き止められ、私は体は強い腕によって支えられていた…
「大丈夫ですか⁉︎」
一瞬、目と目がぶつかって見つめ合った私達は至近距離で顔が近づく…
「ご、ごめんさい。大丈夫です」
私は恥ずかしくなって急いで視線を逸らした…
至近距離で見る駅員さんは目がぱっちりとしていて短髪の髪に駅員さんの帽子を被っていて中々のイケメンだ‼︎
駅員さんは私から体を離すと、「それなら良かった」と優しい笑顔を向けた…
こんな時に優しく笑顔を向けるなんて反則だと思いながら、私の心臓はドキリと鳴った…
私は昨日正に振られたばかりなのだ…
この心臓の高鳴りは昨日フラレたばかりで傷心だからだと自分に言い聞かせた…
「有難うございます…」
俯いて照れたように下を向く私は明らかに恥ずかしがっている…
優しい駅員さんは危ないからと私の腕を持って私を電車から降ろしてくれた…
ホームに降りた私は再度頭を下げて「本当にすみません。有難うございました」とお礼を言って去ろうとした…
「あの…」
不意に後ろから声を掛けられ、私は驚いたように振り返った…
「僕も、この前振られたけど、何とか立ち直りましたよ‼︎人生捨てたもんじゃないですよ。元気出してください」
では…仕事があるので…
そう言って駅員さんは軽く私に会釈すると仕事に戻って行った…
あ、あはは‼︎
私は思わず声を出して大声で笑っていた…
さっきまでの絶望的でどうしようもなく悲しい気分がパァッと晴れて軽くなる…
まさか終電まで乗ってしまった駅の駅員さんに慰められるなんて、人生わからないなと何だか笑えてくる…
でも、私の心は救われた気がする…
終電まで乗ってしまうのも悪くない
私は心からそう思った…
さっきの駅員さんはなんて言う名前だろうか⁇
聞けば良かったな…
私は次に会った時には名前を聞いてみようと思いながら、ホームの階段を晴れやかなルンルンとした気持ちでステップしながら降りた‼︎
私の人生も捨てたもんじゃない‼︎
〜恋の終電列車〜(完)
そう言ってフラれたのは正に昨日のことだ…
3年も付き合った彼氏にフラれ、私は絶望的な気持ちと惨めなやるせない気持ちにどん底のように落ち込んでいた…
その上職場では32にもなって結婚もしない御局様と煙たがられ、若い子から嫌味を言われる始末だ
私の心は悲しさとやるせなさで絶望的に落ち込んでいた…
「お代わり‼︎もう一杯ちょうだい‼︎」
あまり飲めないお酒を飲んで荒れる私は、飲み慣れないサワーをヤケ飲みして悲しさややるせなさを誤魔化した…
もう自分なんてこの世からいなくなってしまいたい…
誰も私を必要としないし、こんな人生捨ててしまいたい…
何杯飲んだかも覚えていない私は慣れないお酒のせいでグルングルンと頭が回り、電車に乗るのがやっとだった…
取り敢えず来た電車に乗り込み、この電車が終電だと言う事ももはや分かっていない…
お客さんのぽつぽつ乗っている電車に乗った私は座ったかと思うと、猛烈な眠さに襲われる…
電車の心地よい揺れも相まって、私はコックリこっくりと船を漕ぎながら、乗り込んだ終電列車の中で眠り込んだ…
◇
「お客さん⁉︎お客さん起きてください‼︎終電ですよ‼︎」
よだれ混じりにひどい顔で眠っていた私は不意に黒い服を着た逞しい腕に揺り起こされる
「うーん‼︎まだ寝かせてー‼︎ここ何処ですか⁇貴方誰⁇」
お酒を飲みすぎてまだ寝ぼけている私は目の前の人から見たらただの迷惑な酔っ払いだ…
黒い服を着た駅員さんは困ったように溜息混じりに私に声を掛け、迷惑そうな私の顔を覗き込んだ…
「ここは終電の皆町駅です。僕はこの駅の駅員です。もうみなさん降りて、ここに残ってるの貴方だけですよ。早く電車から降りてください」
黒い服の駅員さんはやっぱり迷惑そうにこめかみをぽりぽり掻いて迷惑そうにこちらを見ている…
「とりあえず降りましょう」
私の腕を掴んだ駅員さんは私の腕を掴んで私を電車から降ろそうとした…
「はいはい。私はどうせみんなから煙たがられある存在ですよ。3年も付き合った彼氏には振られるし、職場では32にもなって結婚しないでって煙たがられるし…もうこんな人生捨てちゃいたい‼︎どうせ生きてたって何もいい事ないし…」
うえーん…
私は遂に泣き出してしまい、そんな様子を見て駅員さんはまた困った顔をしている…
思えばフラれてから一度も泣けていなかったのだ…
迷惑なことは百も承知だが、私は自分の人生がもう嫌になって、溢れる涙を止められなかった…
「嫌なことがあったのは分かるけど、ここで泣かれても…」
駅員さんはやはり困ったように私に話しかけ、どう私を宥めてもいいのかと悩んでいる…
今会ったばかりの駅員さんに愚痴った挙句大声で泣いてしまうなんて、何て迷惑な客だろうと、シラフならば恥ずかしいが、私は次々出てくる涙が止められなかった…
「ごめんなさい。泣いちゃって …」
私はそう言って千鳥足のフラフラした足を動かして電車から降りようとした…
降りようとしたその瞬間、足元がふらついて転びそうになってしまう…
私は思わず目を瞑った…
私の体が転びそうに空中を舞う…
でも、次の瞬間私の体は駅員さんに酔って抱き止められ、私は体は強い腕によって支えられていた…
「大丈夫ですか⁉︎」
一瞬、目と目がぶつかって見つめ合った私達は至近距離で顔が近づく…
「ご、ごめんさい。大丈夫です」
私は恥ずかしくなって急いで視線を逸らした…
至近距離で見る駅員さんは目がぱっちりとしていて短髪の髪に駅員さんの帽子を被っていて中々のイケメンだ‼︎
駅員さんは私から体を離すと、「それなら良かった」と優しい笑顔を向けた…
こんな時に優しく笑顔を向けるなんて反則だと思いながら、私の心臓はドキリと鳴った…
私は昨日正に振られたばかりなのだ…
この心臓の高鳴りは昨日フラレたばかりで傷心だからだと自分に言い聞かせた…
「有難うございます…」
俯いて照れたように下を向く私は明らかに恥ずかしがっている…
優しい駅員さんは危ないからと私の腕を持って私を電車から降ろしてくれた…
ホームに降りた私は再度頭を下げて「本当にすみません。有難うございました」とお礼を言って去ろうとした…
「あの…」
不意に後ろから声を掛けられ、私は驚いたように振り返った…
「僕も、この前振られたけど、何とか立ち直りましたよ‼︎人生捨てたもんじゃないですよ。元気出してください」
では…仕事があるので…
そう言って駅員さんは軽く私に会釈すると仕事に戻って行った…
あ、あはは‼︎
私は思わず声を出して大声で笑っていた…
さっきまでの絶望的でどうしようもなく悲しい気分がパァッと晴れて軽くなる…
まさか終電まで乗ってしまった駅の駅員さんに慰められるなんて、人生わからないなと何だか笑えてくる…
でも、私の心は救われた気がする…
終電まで乗ってしまうのも悪くない
私は心からそう思った…
さっきの駅員さんはなんて言う名前だろうか⁇
聞けば良かったな…
私は次に会った時には名前を聞いてみようと思いながら、ホームの階段を晴れやかなルンルンとした気持ちでステップしながら降りた‼︎
私の人生も捨てたもんじゃない‼︎
〜恋の終電列車〜(完)



