2. 笑顔の裏側
同時刻。都内某所のテレビ局スタジオ。
「――はい、カット! OKです!」
ディレクターの声が響き渡り、スタジオの照明が少し落ちた。
「ありがとうございましたー!」
「お疲れ様でした!」
早瀬湊は、共演者や司会者に深くお辞儀をした。
爽やかな笑顔。謙虚な姿勢。
スタジオを出るその瞬間まで、彼は「完璧な早瀬湊」だった。
(……っしゃあぁぁぁ!! 終わったぁぁぁ!!)
楽屋のドアを閉めた瞬間、彼の脳内ではサンバのカーニバルが開催されていた。
時計を見る。まだ15時前。
予定よりもかなり早い終了だ。
「早瀬くん、お疲れ様。次の打ち合わせなんだけど……」
「あ、ごめん島崎さん。今日はもう帰っていい?」
「ええ、今日はこれでバラシだけど……何か予定あるの?」
「んー、まぁね」
彼はニヤリと笑うと、衣装のスーツを脱ぎ捨て、私服に着替え始めた。
黒のパンツに、シンプルなニット。
そしてお決まりの変装セット(黒縁メガネ、深めの帽子、マスク)。
(これで今日は、明るいうちに帰れる……!)
凪はまだ仕事中だろう。
先に帰って、部屋を暖めて、風呂でも洗っておこうか。
それとも、サプライズで駅まで迎えに行こうか。
考えるだけで、疲労困っていた身体に活力が戻ってくる。
「お疲れ様でしたー! お先に失礼します!」
彼は足取り軽くテレビ局を後にした。
同時刻。都内某所のテレビ局スタジオ。
「――はい、カット! OKです!」
ディレクターの声が響き渡り、スタジオの照明が少し落ちた。
「ありがとうございましたー!」
「お疲れ様でした!」
早瀬湊は、共演者や司会者に深くお辞儀をした。
爽やかな笑顔。謙虚な姿勢。
スタジオを出るその瞬間まで、彼は「完璧な早瀬湊」だった。
(……っしゃあぁぁぁ!! 終わったぁぁぁ!!)
楽屋のドアを閉めた瞬間、彼の脳内ではサンバのカーニバルが開催されていた。
時計を見る。まだ15時前。
予定よりもかなり早い終了だ。
「早瀬くん、お疲れ様。次の打ち合わせなんだけど……」
「あ、ごめん島崎さん。今日はもう帰っていい?」
「ええ、今日はこれでバラシだけど……何か予定あるの?」
「んー、まぁね」
彼はニヤリと笑うと、衣装のスーツを脱ぎ捨て、私服に着替え始めた。
黒のパンツに、シンプルなニット。
そしてお決まりの変装セット(黒縁メガネ、深めの帽子、マスク)。
(これで今日は、明るいうちに帰れる……!)
凪はまだ仕事中だろう。
先に帰って、部屋を暖めて、風呂でも洗っておこうか。
それとも、サプライズで駅まで迎えに行こうか。
考えるだけで、疲労困っていた身体に活力が戻ってくる。
「お疲れ様でしたー! お先に失礼します!」
彼は足取り軽くテレビ局を後にした。
