磁石【短編】

あの子があなたに話しかける。


「今日も、朝走ってきたの?」


何気に肩に手を置いてる。


ずるいな。


私も隣の席ならできたのに。


いや、無理か。



こんなことを思ってしまう私は卑怯だよね。


あの子を僻んだところであなたが私を振り返ることなんてないのにね。


あなたが答える。
「あー、うん。」


何そのそっけない返事。


ていうか、私だけが知ってると思ってたのに。


なんで、あの子もしってるの― ?



もしかして私の知らないあなたの一面もあの子が知ってたりするのかな― ?