耳朶に並ぶピアスが、きらりと太陽に反射して煌めく。ツンっと上がった目元も薄い唇もどこか色気を含んでいて、かっこよかった。
「かっこいいですね」
「は? なに」
「助けてくださって、ありがとうございました」
「別に。お前が頭打っても面倒なことになると思った
だけだわ」
「優しい不良さんですね」
「……だる」
かったるそうに視線を逸らし、軽々と裏門を飛び越えた不良さん。私も見習って飛び越えると何故か目を丸くして見つめてきた。
「飛び越えようとしていたんだから、これくらい飛び越えられますよ?」
「落ちかけてただろ」
「はい、助けてもらいました」
身長差のある彼を見上げ、微笑む。
妙になにか言いたげな、形容し難い視線を向けられたが、笑顔を貫き通した。
そして、歩き出した彼の後を追う。
途中「なんで着いてくんだよ、帰れ」と冷たくあしらわれたけれど、帰る気分にならなかったのでカルガモの雛になったつもりで着いて行った。



