トップアイドルは白衣の天使に恋をする

「……あのね」

小さく口を開く

「うん」

珍しく、真剣な顔で頷く梓

「この前……ちょっと、いろいろあって……」

少しずつ、あの日のことを話す

助けてもらったこと

送ってもらったこと

ディナーに行ったこと

雨の日のこと

……そして、

家に行ってしまったこと

全部話し終えた頃には、顔が熱くて仕方なかった

しばらく沈黙

そして――

「……は?」

梓が、ぽかんと口を開けた

「え、待って情報量多すぎなんだけど」

頭を抱える梓

「いやまずさ、なにそれドラマ?少女漫画?」

「ち、違うって…!」

慌てて否定するけど、

自分でも少し思ってしまう

「え?あの佐野陽貴が相手?まじ?」

「……うん」

「はぁ〜〜〜〜〜〜」

大きなため息

「紗凪、やばいとこ踏み込んだね」

「だよね……」

肩を落とす

やっぱり、そう思うよね

普通じゃない

分かってる