トップアイドルは白衣の天使に恋をする

紗凪side

「おつかれさま〜!」

明るい声とともに、背中をバンッと叩かれる

「っいた…!梓、強いって」

振り返ると、いつも通り元気いっぱいの梓が立っていた

仕事終わりに約束していたご飯

病院近くのカフェに入り、席に着く

「で?最近どうなのよ」

メニューを見る前に、いきなり本題

「え、なにが?」

「全部」

にやっと笑う梓

こういうところ、本当に鋭い

「別に…普通だよ?」

そう言って視線をメニューに落とす

けど――

「嘘」

即答

「え?」

「紗凪、分かりやすすぎ最近ずっと上の空だし、スマホ見る回数増えてるし、なんか…ふわふわしてる」

図星すぎて、言葉が詰まる

「……気のせいじゃない?」

苦し紛れにそう言うと、

「気のせいじゃない。何年あんたの親友やってると思ってんのよ」

また即答

逃げ場、なし

「で?誰」

ぐいっと顔を近づけてくる

「っちょ…近いって」

思わず後ろに引く

心臓が、変な音を立てる

…言うの?

迷う

でも、このまま一人で抱えてるのもしんどくて