トップアイドルは白衣の天使に恋をする

陽貴side

顔を真っ赤にしながら風呂場へと走っていく彼女が、あまりにも可愛すぎて思わず笑いが漏れる

やばいな俺……落ち着け、落ち着け

うるさく鳴る心臓をどうにか抑えようとするけど、全然言うことを聞かない

あんな可愛い子を前にして、余裕なんてあるわけがない

さっきの姿を思い出して、ちゃんと我慢できた自分を褒めてやりたいくらいだ

あのまま風呂に行ってくれなかったら、絶対に理性なんて吹き飛んでた

それでも、ちゃんと“行っておいで”って言えたのは偉いと思う


メンバーと黒瀬さんと両親しか来たことのない俺の家に、紗凪ちゃんがいる

その事実だけで、胸の奥がじんわり温かくなる

嬉しい、ってこういう感覚なんだな

どうにかなりそうなのに、それ以上に——もっと一緒にいたいって思ってしまう