トップアイドルは白衣の天使に恋をする

俺は、もう一人を起こす。

「奏。ほら起きろ、帰るぞ」

「んん〜……陽貴さん……おんぶしてください〜」

甘ったるい声で、体を預けてくる。

ほんと、器用なやつだな。

これが女相手なら、確実に落としてる。

「奏くんのことは任せて、先に行ってください!」

ほら。

スタッフの女性がそう言ってくれた。

寝ててもモテるとか、どうなってんだ。

「すみません、お願いします」

軽く頭を下げて、エレベーターへと向かった。