なんとか心停止になる前に処置が始められそうでよかった。
ふぅ……びっくりした。
時計を見ると、12時50分。
お昼休憩はあと10分しかない。
……仕方ない、今日のお昼は我慢かな。
ぐぅ、と鳴るお腹をさすりながら、ICUへ戻ることにした。
そういえば、さっき声をかけてくれた男の人って――
この前レストランで手伝ってくれた人……だよね?
あの時は帽子をかぶっていたし、今日はマスク姿。
顔をはっきり見たわけじゃない。
でも、落ち着いた声。
外国人みたいな茶色い瞳。
長いまつ毛。
それに、ふわっと香った甘い香水。
――私の身体が、彼を覚えていた。
……というか、
帽子やマスク越しでも分かるくらい、顔が整ってたのもあるけど。
彼、一体何者なんだろう。
この病院にいるってことは……医療従事者?
うーん……。
そんなことを考えているうちにICUに着き、扉を開けると、
師長さんがこちらに気づいて歩み寄ってきた。
「一ノ瀬、コードブルー対応してたんだって?
お昼は取れた?」
もう情報入ってるんだ、早いなぁ。
「いえ……まだですけど、大丈夫です」
カルテも書かなきゃいけないし、まだやることがたくさんある。
早く終わらせないと。
「よし、林ー!ちょっと来てー!」
師長さんが声を張る。
「おーっす」
軽い返事とともに林くんがやってきた。
「――というわけで、一ノ瀬がお昼行けてないのよね」
「それはいけませんね。
一ノ瀬さんがこれ以上痩せてしまう。
僕が受け持ち患者、見ておきますよ」
そう言って、パチッとウインクする林くん。
「よく言った林。
……あとそのウインクはキモい」
バッサリ。
林くん……
いい子すぎる。。
そして師長さん、今日もキレッキレだなぁ。
あとでお菓子でも差し入れしよ。
「ありがとうございます。
お言葉に甘えて、30分休憩いただきます。
林くん、ごめんね。少しの間お願いします」
「一ノ瀬さんの役に立てるなら、なんでもしますよ。
ほんと、光栄です」
……ほんと、お調子者なんだから。
顔もいいし、性格も明るいし。
なんで彼女できないんだろう。
年中“彼女ほしい”って言ってる気がするのに。
軽く苦笑しながら、受け持ち患者の情報を申し送り、
私は休憩に入ることにした。
ふぅ……びっくりした。
時計を見ると、12時50分。
お昼休憩はあと10分しかない。
……仕方ない、今日のお昼は我慢かな。
ぐぅ、と鳴るお腹をさすりながら、ICUへ戻ることにした。
そういえば、さっき声をかけてくれた男の人って――
この前レストランで手伝ってくれた人……だよね?
あの時は帽子をかぶっていたし、今日はマスク姿。
顔をはっきり見たわけじゃない。
でも、落ち着いた声。
外国人みたいな茶色い瞳。
長いまつ毛。
それに、ふわっと香った甘い香水。
――私の身体が、彼を覚えていた。
……というか、
帽子やマスク越しでも分かるくらい、顔が整ってたのもあるけど。
彼、一体何者なんだろう。
この病院にいるってことは……医療従事者?
うーん……。
そんなことを考えているうちにICUに着き、扉を開けると、
師長さんがこちらに気づいて歩み寄ってきた。
「一ノ瀬、コードブルー対応してたんだって?
お昼は取れた?」
もう情報入ってるんだ、早いなぁ。
「いえ……まだですけど、大丈夫です」
カルテも書かなきゃいけないし、まだやることがたくさんある。
早く終わらせないと。
「よし、林ー!ちょっと来てー!」
師長さんが声を張る。
「おーっす」
軽い返事とともに林くんがやってきた。
「――というわけで、一ノ瀬がお昼行けてないのよね」
「それはいけませんね。
一ノ瀬さんがこれ以上痩せてしまう。
僕が受け持ち患者、見ておきますよ」
そう言って、パチッとウインクする林くん。
「よく言った林。
……あとそのウインクはキモい」
バッサリ。
林くん……
いい子すぎる。。
そして師長さん、今日もキレッキレだなぁ。
あとでお菓子でも差し入れしよ。
「ありがとうございます。
お言葉に甘えて、30分休憩いただきます。
林くん、ごめんね。少しの間お願いします」
「一ノ瀬さんの役に立てるなら、なんでもしますよ。
ほんと、光栄です」
……ほんと、お調子者なんだから。
顔もいいし、性格も明るいし。
なんで彼女できないんだろう。
年中“彼女ほしい”って言ってる気がするのに。
軽く苦笑しながら、受け持ち患者の情報を申し送り、
私は休憩に入ることにした。
