見たことのない量の機械。
規則的に鳴り続けるアラーム音。
慌ただしく行き交う医療スタッフ。
すげぇな、ここ
誰ひとり、俺たちに視線を向けない。
それどころか——
存在に気づいてすらいないみたいだった。
それだけ、この場所は“命”に集中している。
「ここは集中治療室、ICUです」
堀田師長の落ち着いた声が、騒がしさの中でもはっきり届く。
「最重症の患者さんが入るお部屋で、
私たちは24時間体制で医療とケアを行っています」
24時間……
改めて、スケールが違うと実感する。
目の前には、見たこともない医療機器。
モニターには数字と波形が並び、人工呼吸器が規則的に動いている。
こんなの、どうやって扱うんだよ……
軽く触れることすら躊躇うレベル。
「まずは、あなたたちの指導役を紹介するわね」
師長の言葉で、意識を戻す。
「佐野くんと杣野くんは、救急医の志田先生と緑川先生についてもらいます」
「志田先生ー!緑川先生ー!」
声に反応して、二人の医師がこちらに歩いてくる。
白衣の裾を揺らしながら、無駄のない動き。
これが、現場の医者か…
「先生たち、お話ししていたシャドーイングの佐野くんと杣野くんよ。
5日間よろしく頼むわね」
「志田です。よろしく」
にこり、と柔らかく笑う。
その笑顔に、少しだけ空気が和らぐ。
「……緑川です。何でも聞いてください」
対照的に、ほとんど表情を動かさないもう一人。
低く落ち着いた声。
うわ、対照的すぎるだろ
思わず横目で優朔さんを見る。
……いや、むしろピッタリかも
無表情気味な優朔さんと、絶妙に重なる。
「「よろしくお願いします」」
二人が頭を下げる。
「じゃあ、一通り説明が終わったら先生たちのところに行ってもらうから」
堀田師長の言葉に頷く。
医師たちはそれぞれ再び、慌ただしい空気の中へ溶け込んでいく。
規則的に鳴り続けるアラーム音。
慌ただしく行き交う医療スタッフ。
すげぇな、ここ
誰ひとり、俺たちに視線を向けない。
それどころか——
存在に気づいてすらいないみたいだった。
それだけ、この場所は“命”に集中している。
「ここは集中治療室、ICUです」
堀田師長の落ち着いた声が、騒がしさの中でもはっきり届く。
「最重症の患者さんが入るお部屋で、
私たちは24時間体制で医療とケアを行っています」
24時間……
改めて、スケールが違うと実感する。
目の前には、見たこともない医療機器。
モニターには数字と波形が並び、人工呼吸器が規則的に動いている。
こんなの、どうやって扱うんだよ……
軽く触れることすら躊躇うレベル。
「まずは、あなたたちの指導役を紹介するわね」
師長の言葉で、意識を戻す。
「佐野くんと杣野くんは、救急医の志田先生と緑川先生についてもらいます」
「志田先生ー!緑川先生ー!」
声に反応して、二人の医師がこちらに歩いてくる。
白衣の裾を揺らしながら、無駄のない動き。
これが、現場の医者か…
「先生たち、お話ししていたシャドーイングの佐野くんと杣野くんよ。
5日間よろしく頼むわね」
「志田です。よろしく」
にこり、と柔らかく笑う。
その笑顔に、少しだけ空気が和らぐ。
「……緑川です。何でも聞いてください」
対照的に、ほとんど表情を動かさないもう一人。
低く落ち着いた声。
うわ、対照的すぎるだろ
思わず横目で優朔さんを見る。
……いや、むしろピッタリかも
無表情気味な優朔さんと、絶妙に重なる。
「「よろしくお願いします」」
二人が頭を下げる。
「じゃあ、一通り説明が終わったら先生たちのところに行ってもらうから」
堀田師長の言葉に頷く。
医師たちはそれぞれ再び、慌ただしい空気の中へ溶け込んでいく。
