トップアイドルは白衣の天使に恋をする

その隣で。

優朔さんが少し笑いながら梓を見る。

「今日はありがとうございます」

すると。

さっきまで強気だった梓が、一瞬固まった。

「あ、いえ……その……」

珍しく言葉に詰まってる。

私は思わず吹き出しそうになる。

しかも。

優朔さんが汗を拭きながら笑うものだから。

梓の顔がさらに赤くなる。

「……ちゃんと肩、大丈夫なんですか?」

少しだけ低くなった声。

完全に心配してる。

すると優朔さんが苦笑した。

「バレました?」

「そりゃ分かりますよ…看護師なので」

そのやり取りを見ながら。

私はなんだか自然と笑っていた。

ライブ直後の楽屋。

まだ熱の残る空気。

楽しそうに笑うみんな。

そして。

その中心で、嬉しそうに私を見ている陽貴くん。

その姿を見た瞬間。

胸の奥がじんわり温かくなった。