トップアイドルは白衣の天使に恋をする

——終演。

銀テープが舞う。

歓声。

拍手。

メンバーが深く頭を下げる。

「ありがとうございましたー!!」

最後まで笑顔で手を振る4人。

ステージが暗転した瞬間。

私はしばらく動けなかった。

心臓がまだ熱い。

放心したまま呟く。

「……すごかった」

すると。

隣で梓が静かに笑った。

「でしょ」

私はペンライトを握りしめたまま、ステージを見る。

そこにはもう誰もいない。

なのに。

まださっきの光景が焼き付いて離れなかった。

そして思う。

——あぁ。

私はこんな人を好きになったんだ。